...友達から自分の缺點にミツトライデンして貰ひたいとは思はない譯に行かない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...日に二人か三人は缺かさずにやつて來る彼等は...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...自分も亦いつのまにかその缺陷があつたのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それに頭がこんなに缺(か)けているじゃないか...
海野十三 「もくねじ」
...9.缺損は私の見積りに依れば約百萬に達するかもしれぬ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...8.かれは既に幼少の頃から艱難と缺乏とに慣らされてゐた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...之に因て土砂流出河身壅塞舟楫往來の便亦自ら缺け...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...それは鼻が缺けているのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...漂船に缺乏品を與へたことは澤山例があるけれど...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...日本の政黨界には尚ほ多くの缺點あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これらは古書を考ふる者の缺くべからずとする所にして...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...最後の學問の系統を論じた處も缺けて...
内藤湖南 「支那目録學」
...從來(これまで)も夫婦(ふうふ)の間(あひだ)は孰(いづ)れが本位(ほんゐ)であるか分(わか)らぬ程(ほど)勘次(かんじ)には決斷(けつだん)の力(ちから)が缺乏(けつばふ)して居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...私は作の構圖(こうづ)や形式(けいしき)に對する缺點(けつてん)を蔽(おほ)ふ丈けに...
南部修太郎 「三作家に就ての感想」
...彈丸の缺けらと鐵條網と...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...それは可能性より現實性への推移としていつも缺乏より充實へと向ふ...
波多野精一 「時と永遠」
...缺乏の爲めに死ぬことがあれば...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...頭腦が殊に明晰を缺いてゐた...
水野仙子 「女」
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