...これらを缺いてはならぬ此の季節どき...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...「別れの時」の感情はあらゆる眞正の進歩と革命とに缺く可らざる主觀的反映の一面である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私はその人の力の意識が内省の缺乏に因してゐることを何の疑惑もなく斷言することが出來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...故にこれは固より彼等にとつて致命的の缺點ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我等の中に知見のみならず又正しき本能をも缺くとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...懲役二十年の缺席判決を受けて...
石川三四郎 「浪」
...まんまるより少し缺けてゐますから...
太宰治 「お伽草紙」
...加へてそれらの金屬は封建制度で流通も圓滑を缺く...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...斯る缺點は獨り日本人のみならず...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...肥料(ひれう)の缺乏(けつばふ)とで幾(いく)ら焦慮(あせ)つても到底(たうてい)滿足(まんぞく)な結果(けつくわ)が得(え)られないのである...
長塚節 「土」
...自由(じいう)を缺(か)いて居(ゐ)た手(て)が...
長塚節 「土」
...必ず御神籤(おみくじ)を引くのはどうしたわけでせう」「毎日か」「一日も缺(か)かしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼の缺點を忘れはしなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あの小説の唯一の缺點は...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...それはもはや理性の動物――「吝嗇漢」「野心家」「高利貸」ではなしに、遺傳を負はされ、缺點のある、血肉の人間だ...
堀辰雄 「小説のことなど」
...それ自身が既に歴史的でないといふ缺點をもつてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...思想界の中でも君のは小説や隨筆の樣なもので目下大して缺乏して居るものでもない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...内閣總理大臣が缺けた時...
山浦貫一 「新憲法の解説」
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