...3思想界の偉人と偉人との間に相互の理解を缺くこと多きは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...君は特に僕の缺點にミツトライデンして呉れる事が出來る人だと思つてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...僕自身の缺點としては到底許す事の出來ないいやな性質である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...3.彼に缺けてゐる青春の力を彼は判斷の鋭さでもつて補ふ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...その辺に転がっていた屍骸の鼻を缺いて来て桔梗の方の敵愾心(てきがいしん)を挑発(ちょうはつ)する道具に使ったのであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...自己に缺けてゐるところの完全性の...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...缺乏品を定められた港で賣り與へるといふことを正式に約定すること自體が...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...勿論(もちろん)畢(しまひ)には配偶(はいぐう)の缺(か)けたものまで僂指(るし)された...
長塚節 「土」
...どれも/\能(よ)く打(ぶ)つ缺(か)けてらあ」「何處(どこ)らか歩(ある)いて來(き)たと見(み)えて足(あし)埃(ほこり)だらけだと」二三人(にん)の聲(こゑ)で戯談(ぜうだん)を返(かへ)した...
長塚節 「土」
...虚子と云ふ男は文章に熱心だからこんな事を云ふので僕が名作を得たと前觸が大き過ぎた爲め却つて缺點を擧げる樣になつたので...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...横井の前齒が二本缺けて居たのはその爲だ」「へツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...缺點(けつてん)は物事に辛抱がないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三度の食事にも缺乏するほどの貧しい身分で...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...愛する力をさへ全く缺いたものに向けられる愛ほど一方的のものはないであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...彼れは今の場合さういふ趣味の缺乏について妻を非難する氣が更になかつたのみか...
正宗白鳥 「假面」
...ヘーゲルに未來の論理が缺けてゐるといふこと...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...歴史の研究にとつて心理的分析は缺くべからざるものである...
三木清 「歴史哲學」
...缺け損じたる石の梯(はしご)あり...
森鴎外 「舞姫」
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