...「別れの時」の感情はあらゆる眞正の進歩と革命とに缺く可らざる主觀的反映の一面である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...痛切に力の缺乏を感ずる時期がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...故に我等はこの根柢の缺陷を別にして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...概括して云へば僕の缺點は常に僕を向上に驅り...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...福富の缺勤の日は...
石川啄木 「葉書」
...結婚後は少しも圓滿を缺くやうな事はなかつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...缺點もあるけれど...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...しかし實際問題としてこの概念は最も必要缺くべからざる假定であるといふ今日の實はまだなかなか一般に普及するに到らない見地に到達する迄には...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...兄は如何なる場合にもそんな熱誠缺く處の人ではなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...文科は一般に出缺の取締りが厳重でないからいゝようなものゝ...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...衆議院は噪暴急激にして沈重なる思慮を缺き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...故に諸子を以て經書の缺漏を補ふと云つてあるが...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...一昨日天皇陛下ラヂオを通じて米穀缺乏の事につき人民に告げらるゝ所ありしと云...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...三分の一ほどから上は缺(か)け落ちてゐる有樣でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日常机上に缺くべからざる逸品なり...
林芙美子 「秋果」
...今我國民肉食を缺て不養生を爲し...
福澤諭吉 「肉食之説」
...我々は一般に何等かの意味で主體=客體――認識論的意味に於て主觀=客觀といはれるのはそのひとつの場合である――なる概念を缺くことが出來ず...
三木清 「歴史哲學」
...この哀詩に先づ充たすべき缺陷あらば...
横瀬夜雨 「花守」
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