例文・使い方一覧でみる「繻」の意味


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...子のやうな薔薇色のうつくしい頬に現れる...   繻子のやうな薔薇色のうつくしい頬に現れるの読み方
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」

...それから手袋は桃色子(じゆす)...   それから手袋は桃色繻子の読み方
芥川龍之介 「動物園」

...中形の浴衣に黒子(くろじゅす)の帯をして...   中形の浴衣に黒繻子の帯をしての読み方
泉鏡花 「浮舟」

...「いまに解きます子(しゅす)の帯……」奴(やっこ)は聞き覚えの節になり...   「いまに解きます繻子の帯……」奴は聞き覚えの節になりの読み方
泉鏡花 「海異記」

...又支那から渡来いたしました珍(しゅちん)だの緞子(どんす)などと申しますものは...   又支那から渡来いたしました繻珍だの緞子などと申しますものはの読み方
上村松園 「帯の巾が広すぎる」

...黒子の帯をキチンと斜(はす)かいに立てに結んだものが...   黒繻子の帯をキチンと斜かいに立てに結んだものがの読み方
上村松園 「女の話・花の話」

...青い子をひろげたような海が前方に見えだした...   青い繻子をひろげたような海が前方に見えだしたの読み方
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」

...時計の鏈(くさり)を珍(しゆちん)の帯の上に閃かしたるちゞれ毛の束髪の顔は醜くたけ矮(ひく)き夫人の六尺近き燕尾服の良人の面仰ぎつゝ何やらん甘へたる調子にて物尋ねらるゝ...   時計の鏈を繻珍の帯の上に閃かしたるちゞれ毛の束髪の顔は醜くたけ矮き夫人の六尺近き燕尾服の良人の面仰ぎつゝ何やらん甘へたる調子にて物尋ねらるゝの読み方
徳富盧花 「燕尾服着初の記」

...子(しゅす)の外套(がいとう)とビロードの帽子とをつけた光明そのものだった...   繻子の外套とビロードの帽子とをつけた光明そのものだったの読み方
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」

...やはり紺無地(こんむじ)の絽(ろ)の帷子(かたびら)に幅の狭い黒子(くろじゅす)の帯だったのである...   やはり紺無地の絽の帷子に幅の狭い黒繻子の帯だったのであるの読み方
夏目漱石 「硝子戸の中」

...珍(しゅちん)の紙入を出した...   繻珍の紙入を出したの読み方
夏目漱石 「行人」

...結び下げた黒子(くろじゅす)の帯は...   結び下げた黒繻子の帯はの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...その傍に婦人用の牡丹色の子のスリッパが...   その傍に婦人用の牡丹色の繻子のスリッパがの読み方
久生十蘭 「魔都」

...親ゆずりである珍(しゅちん)の丸帯をひろげて頽(くず)れた模様の上に泣き伏した...   親ゆずりである繻珍の丸帯をひろげて頽れた模様の上に泣き伏したの読み方
本庄陸男 「石狩川」

...燕は黒子(くろじゅす)の引掛け帯などをしているうちに...   燕は黒繻子の引掛け帯などをしているうちにの読み方
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」

...鶯色の地に牡丹(ぼたん)を染めた羽二重と黒子(くろじゅす)の帯をしめて...   鶯色の地に牡丹を染めた羽二重と黒繻子の帯をしめての読み方
山本周五郎 「風流太平記」

...生子(きじゅす)の丸帯が出たのやが...   生繻子の丸帯が出たのやがの読み方
横光利一 「南北」

...珍(しゅちん)もある...   繻珍もあるの読み方
吉川英治 「新編忠臣蔵」

「繻」の読みかた

「繻」の書き方・書き順

いろんなフォントで「繻」

「繻」の英語の意味


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