...雲煙縹渺とした景色がとても美しいです...
...あの人の考えは、私には雲煙縹渺で理解できません...
...雲煙縹渺の中に鳥のさえずりが聞こえました...
...彼女の表情は雲煙縹渺で、心の内を読み取れませんでした...
...雲煙縹渺な未来への期待を込めて、挑戦し続けたいと思います...
...縹渺(ひょうびょう)たる大西洋は...
海野十三 「地球発狂事件」
...九十九湾縹渺として烟にくるゝ夕雲をはらひはてし秋風を浜松の梢にのこして...
大町桂月 「月譜」
...三重の塔、連なれる老杉と高さを競ひ、畫橋縹渺、朱欄水に映じ、祠宇宏壯、丹碧燦然として、峭壁の間に光彩を放つ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...その老いて若い生命と縹渺(ひようびよう)たる想とをみづからの高い匂にこめて...
薄田泣菫 「木犀の香」
...又その錦繍の装束があまり輝き過ぎて縹渺の気韻を殺してゐる...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...女の体に塗つた香料は男の魂を縹渺の界へ連れて行つた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...回向(えこう)をする――といったような縹渺たる旅情である...
中里介山 「「峠」という字」
...真に縹渺(ひょうびょう)たる詩情を描き出している...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...メタフィジックの象徴界に縹渺(ひょうびょう)している...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...縹渺(ひょうびょう)たる響灘(ひびきなだ)を望む景色のよさと...
火野葦平 「花と龍」
...まことに神韻縹渺としてゐる...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...雁も月も縹渺(ひょうびょう)たる大空の真中...
正岡子規 「病牀六尺」
...縹渺とまたうらうらと...
三好達治 「一點鐘」
...「李広」と云う外国人の巻物「山水図」は大作で真に神韻縹渺(ひょうびょう)と云う気が全幅に溢れていた...
山本周五郎 「青べか日記」
...あまり縹渺(ひょうびょう)として...
吉川英治 「三国志」
...縹渺(ひょうびょう)として...
吉川英治 「随筆 新平家」
...自分のたましいをも縹渺(ひょうびょう)と宇宙に遊ばせるつもりで聴いていればよい」そう訓(おし)えられたことにも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...縹渺(ひょうびょう)たる雰囲気を漂わしてたたずむ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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