...縷々(るる)予が呪ふ可き半生の秘密を告白したるは...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...新聞社を他へ譲渡(ゆずりわた)すの止むを得ない事情を縷々(るる)と訴えたかなり長い手紙を印刷もせず代筆でもなく一々自筆で認(したた)めて何十通(あるいはそれ以上)も配ったのは大抵じゃなかったろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...二十四年の質問から今日に至るまでの経緯を縷々と語り出した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また縷々と細民の生活を語りだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...鬼に就いて縷々千萬言を開陳できるのでもあらうが...
太宰治 「お伽草紙」
...そんな折には父の両頬に涙が縷々(るゝ)と糸を引いていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...処女にして文学者たるの危険などを縷々(るる)として説いて...
田山花袋 「蒲団」
...その節プランク先生は宴會において縷々マツクスウエルの功績を英語で述べられたが 先生の英語演説を聽いたのはこれが初めてであり また終りであつた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...七代まで遡って縷々懇切に述べている...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...かの偉大なるルツソオも既に「エミール」の中で縷々と述べて居り...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...我また英雄を夢見るの記を縷々と叙したEとか...
牧野信一 「貧しき日録」
...丁字香(ちょうじこう)の煙が縷々(るる)と薫っていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...縷々(るる)の詫び言をくり返した...
吉川英治 「剣難女難」
...縷々(るる)として咽(むせ)ぶような哀音が...
吉川英治 「剣難女難」
...玄徳は縷々綿々(るるめんめん)...
吉川英治 「三国志」
...祁山(きざん)の戦況を縷々(るる)と告げて...
吉川英治 「三国志」
...戴宗は縷々(るる)一同へ急を語る...
吉川英治 「新・水滸伝」
...浄土の行(ぎょう)のほかに何らの他意のないことも縷々(るる)として述べている...
吉川英治 「親鸞」
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