...縷々(るる)と陳述(ちんじゅつ)した...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...二十四年の質問から今日に至るまでの経緯を縷々と語り出した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...縷々と村民の窮乏のさまを語って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あとへ乱暴なことを残さないように致して御もらい申したい」縷々述べ去り述べ来るうちに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...己の事情の帰国に適せぬことを縷々(るる)として説こうとした...
田山花袋 「蒲団」
...わたしは縷々(るる)として制作の苦心を語りはじめた...
永井荷風 「十日の菊」
...ドウぞ知らして呉(く)れぬかと云うことを縷々(こまごま)と書(かい)て来ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...一昨日(おととい)教師を番町に訪うて身の振方を依頼して来た趣を縷々(るる)咄(はな)し出したが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...縷々と説き来つて...
牧野信一 「酒盗人」
...まことに思出は縷々として限りがない...
三好達治 「間花集」
...縷々不尽」であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...香煙縷々(るる)たる裡(うち)に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どうかおゆるし賜わりますように」縷々(るる)として...
吉川英治 「上杉謙信」
...自分が縷々(るる)と述べたことなどは...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の大それた逆心がこの日から胸に醸(かも)されたものだということができる)とも縷々詳説(るるしょうせつ)している...
吉川英治 「新書太閤記」
...縷々(るる)と、香炉からのぼる香煙をながめては、(右府の死を一期(いちご)として、世の中はこれで大きくひとつまわった)と考える...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして縷々(るる)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼が縷々(るる)として話しだす事々には微塵(みじん)の飾り気も偽りもなかった...
吉川英治 「親鸞」
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