...ト頭(あたま)から頬(ほゝ)へ縱横(たてよこ)に繃帶(ほうたい)を掛(か)けて居(ゐ)る...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...十六島とは、霞ヶ浦を西にし、浪逆浦を東にし、大利根を南にし、北利根を北にせる、一帶幾萬頃の平地にて、水路縱横に通ず...
大町桂月 「鹿島詣」
...分れ目に青みがゝつた白い地が縱横に見える...
高濱虚子 「俳諧師」
...縱横無盡に荒れ狂ふ...
太宰治 「お伽草紙」
...切り倒した木も縱横に散ばつてゐた...
田山花袋 「歸國」
...縱横無碍に原上を走り駈け行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロースの馬原上を 105縱横無碍にかけり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...』407 二條の把手とは盾の裏面に縱横各々一本の把手...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼と同腹一體の苦談樓主人は縱横策を畫して風雪を煽ぐに日も維れ足らざるに非ずや彼は巧みに現れんが爲に巧みに隱れたるのみ彼は遲鈍なる如くにして反つて巧遲に容易に放たず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...(七録)子兵録 儒・道・陰陽・法・名・墨・縱横・雜・小説・兵(同)術技録 天文・讖緯・暦」]・五行・卜筮・雜占・刑(形)法・醫經・經方・雜藝(隋志)子部 儒・道・法・名・墨・縱横・雜・農・小説・兵・天文・暦數・五行・醫方七録の陰陽家は隋志では五行に入つたのであらう...
内藤湖南 「支那目録學」
...不順經緯之縱横也...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...其元行ヲ求ムレバ唯縱横ニ架シタル木材ニ過ギザルガ如シ...
西周 「人智論」
...此方(こつち)の監視の隙を狙つての縱横無盡の活躍で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...運河の支脈は村落の中を縱横に貫きて野人の家を繞ぐり...
原勝郎 「貢院の春」
...淀川へ上る舟、河口へ下る舟の絶え間無い間を縫つて方々の貸舟屋から出る小型の端艇(ボート)が、縱横に漕廻る...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...道のない所を縱横に歩いて居るのであります...
森鴎外 「假名遣意見」
...或は枯れて倒れて草の中に縱横に横はつてゐるものもある...
吉江喬松 「山岳美觀」
...眞黒く群れて縱横に飛び交はしてゐる山燕の幾千幾百を見掛けるのであつたが...
吉江喬松 「山岳美觀」
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