...十六島とは、霞ヶ浦を西にし、浪逆浦を東にし、大利根を南にし、北利根を北にせる、一帶幾萬頃の平地にて、水路縱横に通ず...
大町桂月 「鹿島詣」
...分れ目に青みがゝつた白い地が縱横に見える...
高濱虚子 「俳諧師」
...切り倒した木も縱横に散ばつてゐた...
田山花袋 「歸國」
...人間としての本性を縱横に發揮することの出來る態度――其處に英雄豪傑の眞面目がある...
田山録弥 「泡鳴氏の『耽溺』」
...アカイア族の陣中を 450縱横はげしく驅けり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロースの馬原上を 105縱横無碍にかけり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...』407 二條の把手とは盾の裏面に縱横各々一本の把手...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自己の長所を縱横に揮灑し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...區々の縱横説を進むるを以て獨り自ら得意とするのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...學堂の人物政治家としての學堂は、策略縱横、權變百出、能く一時の利害を制するに於て木堂に及ばず博辯宏辭、議論滔々として竭きざるは沼南に及ばず然れども志氣雄邁、器識超卓、常に眼を大局に注ぎ、區々の小是非を爭はずして、天下の事を以て自ら任ずるの大略あるに至ては、學堂實に一日の長ある如し余は彼れを以て未だ經國の大才なりと認むる能はず、然れども其抱負の偉大にして自信の深きは、薄志弱行の徒累々相依るの今日に於て、亦容易に得易からざるの士なり若し夫れ彼れを粗放の虚才と爲すは、聊か深刻の評たるを免かれず何となれば彼れは平生大言壯語の癖ありと雖も、彼れは其實一個謹愼の天分あり、責任を重んずるの操守あり、事を苟もせざるの眞面目あり、彼れの大言壯語は、、彼れが大舞臺に立て大作爲を試みんとするの英雄的思想より來る彼れは草※に在りと雖も、其志既に臺閣に存すればなり彼れが一たび外務參事官の位置を甘むじたるは、是れ豈彼れの本心ならむや、故に彼は之を棄つること弊履の如く夫れ輕かりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...機智縱横の精力家といったところがあり...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...(七録)子兵録 儒・道・陰陽・法・名・墨・縱横・雜・小説・兵(同)術技録 天文・讖緯・暦」]・五行・卜筮・雜占・刑(形)法・醫經・經方・雜藝(隋志)子部 儒・道・法・名・墨・縱横・雜・農・小説・兵・天文・暦數・五行・醫方七録の陰陽家は隋志では五行に入つたのであらう...
内藤湖南 「支那目録學」
...深く如是閑君の才氣の煥發縱横なるに感服した一人である...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...縱横に足跡の亂れてゐるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此傳、議論敍事錯綜、變化縱横、亦太史公自ら其感憤の意を發するあり、甚だ解し易からず、意、言外に在り、讀者反覆玩味すべし...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...私達はボツ/\生えた短い草の中を縱横(たてよこ)十文字に早足で探しはじめる...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...ひらひら不安な姿で縱横無盡に活溌に暴れつづけてゐる...
横光利一 「榛名」
...枯れて倒れて朽ちた樹が同じく縱横に横はつてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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