...赫灼(かくやく)として幽遠の大荒原(だいくわうげん)の縱横(たてよこ)を...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...遠き峯巒は、天半に連亙して、自然の墻壁を作り、近き群峯、脚下に起伏糾紛して、峯勢縱横、走るもの、蹲まるもの、臥するもの、立つもの、一に群獸の陸梁跳躍するが如く、峯と峯との間、即ち谷と云ふべきものの多きこと、啻に九十九にして止まらず...
大町桂月 「房州紀行」
...原上に縱横無碍に馳け走り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...』407 二條の把手とは盾の裏面に縱横各々一本の把手...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自己の長所を縱横に揮灑し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
......
内藤湖南 「支那目録學」
...此方(こつち)の監視の隙を狙つての縱横無盡の活躍で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縱横に街々を斷ち割る稻光り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相手の急所を狙つて縱横に飛ぶのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此等(これら)の文字(もじ)を縱横(じゆうわう)に散(ち)らして...
樋口一葉 「軒もる月」
...口先だけは持前の縱横無盡な機智を振りまはしながら...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...日本の將棊盤の目は縱横九つあるが...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...道のない所を縱横に歩いて居るのであります...
森鴎外 「假名遣意見」
...人民は又二條のどれにも由らずに縱横に田畠を荒して歩くかも知れないと思ふ...
森鴎外 「假名遣意見」
...或は枯れて倒れて草の中に縱横に横はつてゐるものもある...
吉江喬松 「山岳美觀」
...枯れて倒れて朽ちた樹が同じく縱横に横はつてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...そこの眞つ黒な中に縱横してゐる巨大な梁(はり)を見て...
吉川英治 「折々の記」
...縱横にせまいブロツクとなつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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