...それを一般に縦覧を許すことにしました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そこに新聞縦覧所という札のかかった妙な家がある...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...書籍縦覧所の古い十二折型の体裁から見ると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...已にカフェエや喫茶店やビイヤホオルや新聞縦覧所などいう名前をつけた飲食店は幾軒もあった...
永井荷風 「銀座」
...やや縦覧を惜しまれている東南部...
中里介山 「大菩薩峠」
...カーライルの歿後は有志家の発起(ほっき)で彼の生前使用したる器物調度図書典籍を蒐(あつ)めてこれを各室に按排(あんばい)し好事(こうず)のものにはいつでも縦覧(じゅうらん)せしむる便宜(べんぎ)さえ謀(はか)られた...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...だから宗助の淋(さび)しみは単なる散歩か勧工場(かんこうば)縦覧ぐらいなところで...
夏目漱石 「門」
...はなはだしきは裸体の画像すら縦覧せしめて...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...また世の信用を得んがため毎週一回公衆に同社を縦覧せしむ...
村井弦斎 「食道楽」
...或る新聞縦覧所の女に思われた為めに騒動が起って新聞の続物に出た...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...日本のどの室にも縦覧客が満ちて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...縦覧を許されないから其(その)内部は知らないが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...僕の着いた当日は何かの節会(せちゑ)で縦覧させない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...仏蘭西(フランス)語を知つて居る船頭が其(それ)等の貴族の旧邸で今は美術品の製造所に成つて居る家家(いへいへ)へ矢鱈(やたら)に船を着けて記念の為に縦覧せよと勧める...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...モザイクの製造所其他(そのた)を二三縦覧して土産物を買はせられたのに懲りて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...鍋島の各貴族が其(その)私邸と所蔵の美術品とを公開し若(もし)くは国家に寄附して一般に縦覧せしめるのは何(いづ)れの日であらうか...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...予は今日大連病院の各室を縦覧しながら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...また参考品を縦覧して...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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