...ちちはいっしょけんめいにがまんをしておりましたけれどもようこらえなくなりまして少しいきを洩(も)らしましたらまだよいといわなんだのにとえらくむずかり出しましてそんならといって指でくちびるをとじ合わせたり...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...などとむずかり出したので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いやじゃ/\ときつうおむずかりになりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...むずかりましてね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...少嬢様(ちいおじょうさま)がよくおむずかり遊ばしたンでございますね...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...しまいには子供はむずかり出す...
豊島与志雄 「理想の女」
...やがてむずかり出す...
豊島与志雄 「理想の女」
...ついに主膳のむずかりに我慢がしきれなくなって...
中里介山 「大菩薩峠」
...女も以前のようにむずかりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...時々はむずかりなさいますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この私に掃溜(ばきだ)めへ捨てろという大むずかりだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...葬式の仕度もせぬおむずかりようじゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうした不明のむずかりは...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...不負魂(まけじだましい)の妬(ねた)み嫉(そね)みからおむずかり遊ばすけれども...
二葉亭四迷 「浮雲」
...そして、しばしばと、まぶたがうごいて、「――ぎゃあ、ぎゃあ! ぎゃあ! ぎゃあ!」と、息を吹っかえすと、すぐにもう、むずかり泣きだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...たぶんおむずかりのお相手をしなければなるまい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...朝に晩にのおむずかりだ...
吉川英治 「私本太平記」
...おむずかりになると...
吉川英治 「親鸞」
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