...上機嫌で近づいた...
海野十三 「海底大陸」
...彼は、今日はこの黄金メダルに、妙に人気が集っているのに気がついて、上機嫌であった...
海野十三 「少年探偵長」
...なかなか自慢している人造犬です」と博士は上機嫌でいって「もっと面白いものあります...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...田鶴子が客の一人に上機嫌でお喋りをしているのを私は傍で聞いた覚えがあります...
海野十三 「千早館の迷路」
...文句を言わずにこれを見ねい! これを!」と親父はすこぶる上機嫌で帳場格子の中から...
橘外男 「蒲団」
...サモイレンコはひどく上機嫌ではあったものの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...酒を飲ませさえすれば上機嫌で...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生はこの俳句的論文という評が大分気に入っておられたらしく、「どうも苛いことをいうものだ」とその後も度々人に話されて、上機嫌であった...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...何時にない上機嫌で...
林芙美子 「朝夕」
...ヴォートランが至極上機嫌で入ってきた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...フレッドさん」フレッドさんが上機嫌でうなずいた...
久生十蘭 「だいこん」
...林助さんも、ステテコを踊ったりして、上機嫌でしたよ...
火野葦平 「花と龍」
...客人たちも、みんなもう、ひどく上機嫌で、遠慮会釈もなく主人より先きに家のなかへづかづかと入りこんだものである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...父はたいへん上機嫌で...
堀辰雄 「花を持てる女」
...しかし上機嫌で屈託もなく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...コラドッコイショと上機嫌で来って...
南方熊楠 「十二支考」
...阿呆め! おらがとこのスミと楠一六公はな――」えらい上機嫌で言ひながら...
三好十郎 「おスミの持参金」
...留さんは上機嫌で...
山本周五郎 「青べか物語」
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