...大変だなあ」「いゝ加減で止(よ)せばいゝのに」和作は上機嫌でゐる理学士の方をチラと見た...
犬養健 「朧夜」
...このうえない上機嫌で...
海野十三 「太平洋魔城」
...上機嫌でさあ...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...酒に酔って上機嫌で帰って来て...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...近づきが終ってから市五郎は卑下(ひげ)と自慢とをこき交ぜて、自分がこの土地に長くいることだの、折助や人足、それらの間における自分の勢力が大したものであること、御支配をはじめ重役の間にて自分の信用が多大であるということ、そんなことを、それとなく言っているが、お松には聞き苦しいほどであるのに、お絹は上機嫌で、「お松や、お政治向きのことは別にして、そのほかのことならこの人が何でも心得ているから、お前、何か頼みたいことがあるなら、遠慮なくこの人に片肌脱いでおもらい」とまで言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...例のように上機嫌で一同を煙(けむ)に捲(ま)きながら...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...八」「もう一つ解らない事があるんだが――」「何んだい」平次もすつかり上機嫌です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上機嫌で八五郎を迎へるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すつかり上機嫌でやゝ光つて來た額を撫で上げるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本一の上機嫌で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道益は至極上機嫌で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...前肢の間に本を置いてページを舐め舐め上機嫌で読みだした...
久生十蘭 「だいこん」
...済みませんが……」と夫の顔色をうかがいながら切出すと新吉は上機嫌で...
水上滝太郎 「果樹」
...上機嫌で平和の春がうたえるものだと...
宮本百合子 「現実の必要」
...そして私は笑うの、上機嫌で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おしもも上機嫌である...
矢田津世子 「女心拾遺」
...いつもこの上なしの上機嫌で...
夢野久作 「復讐」
...客二人は上機嫌で...
吉川英治 「新・水滸伝」
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