...なかなか自慢している人造犬です」と博士は上機嫌でいって「もっと面白いものあります...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...上機嫌ですな、先生...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...上機嫌で受附のぼん/\時計にまで会釈をしながら...
薄田泣菫 「茶話」
...ビイチヤアは上機嫌で教会を出ようとした...
薄田泣菫 「茶話」
...「今日は上機嫌ですね...
薄田泣菫 「茶話」
...謝源はフト郭光との話を止めて上機嫌で「アヽそうか...
太宰治 「地図」
...寒々しい大統領官邸にも最上級の驚嘆を示し――番頭は上機嫌で商売なんかそっちのけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...その間御牧はひどく上機嫌で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...が彼がすこぶる上機嫌でゐることは房一の目にも見てとれた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...皆々上機嫌で、うれしそうで御座います...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかし自然現象の研究は、こういう形になるのが本当だと、私には思われるので、はるばるマウナ・ロアの山頂まできただけの甲斐はあったと、上機嫌であった...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...平次は相変らずの上機嫌で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いや大成功、大成功、こうまでうまく運ぼうとは思わなかった、月百三十円貰えば先ず悠々たるものであろう、あれには一ヶ月百三十円の実費と書いておいたが、あの歎願書の数字のからくりが連中にはわからんと見えるな、市役所の人達は年中数字と統計の垣の中にあるので、ほんとうの数字の魔術に不感症になっているし、市参事会員などの他の連中はてんから数字など知りはしないのだ、これは愉快愉快、祝盃をあげよう、と阿部は広い額を叩き、上機嫌で云った...
火野葦平 「糞尿譚」
...父はたいへん上機嫌で...
堀辰雄 「花を持てる女」
...カーバー所長は上機嫌で子供たちの真ん中で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...昼飯からずっと待っていました」ビンセントが上機嫌で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...伯父さんは上機嫌でひなたで竹の鉢植をこしらえるためにお働きになった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女どもの首と一所に……」「……ハッ……」「それでも許さねば……大目付を一太刀怨め……斬って……斬って斬死にせい……ブ……武士の意気地じゃ……早よう……早ようせい」「……ハ……ハイ……」六忠之は上機嫌であった...
夢野久作 「名君忠之」
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