...フランスの自由民権の思想などというものが縦横に交叉して紹介され...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...海と陸とを越えて世界を縦横に活動すべき権利を与えられたる世界の人としての日本人となったのである...
大隈重信 「文明史の教訓」
...経度緯度の線が縦横に画いてないと...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...縦横に駆馳して旗艦を逐い...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...通り抜ける人たちの下駄の歯に小径(こみち)は縦横に踏開かれ...
永井荷風 「日和下駄」
...更に縦横に分れている...
永井荷風 「元八まん」
...ある者は野性を縦横に発揮して...
中里介山 「大菩薩峠」
...白く縦横に現れる巻雲は...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...さうして今独逸(ドイツ)を縦横に且(かつ)獰猛(だうまう)に活躍させてゐる此(この)軍国主義なるものを...
夏目漱石 「点頭録」
...それから後はいろいろのことが前後左右縦横に入乱れて襲つて来た...
原民喜 「鎮魂歌」
...仏塔と幾百の堂宇が無数の石階や石廊や拱門で縦横につながり...
久生十蘭 「新西遊記」
...縦横に入り乱れるカモシカ道...
細井吉造 「二つの松川」
...夕暮時が迫るに伴れて風はますます巨大な翼を縦横に羽ばたいて...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...縦横に文字を駆使する法力を身につければ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また引きかえして縦横に駈けめぐりつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...四方の壁には昔から此処(ここ)で飲んだ幾多の漫画家の奇怪千万(ばん)な席描(がき)が縦横に貼られ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...紅蓮は厨子から円柱をつとうて縦横に本堂の梁(はり)へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...見れば満身縦横に腫(は)れている創口(きずぐち)は...
吉川英治 「三国志」
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