...私は松原の中の路を縦横に歩いた...
田山録弥 「あさぢ沼」
...時間のないことゝか、飽迄具象的で、刹那的でなければならないといふことは原則上(自然を標準にして)面白い意味のあることだが、さてこれを何うしたら、完全に、縦横に、且つ自然に芸術とすることが出来るか、それはこれから十分に研究すべきことだと思ふ...
田山録弥 「動的芸術」
...そこに縦横に赤い青いアンダア・ラインが引いてあつて...
田山録弥 「路傍の小草」
...縦横に飛びかう思いは梭(おさ)のごとく過去(こしかた)を一目に織り出(いだ)しつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...日の光が縦横にさし込んで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ウェイヴァリ・ノヴルス中の諸人物を縦横に活躍させたものだ...
中島敦 「光と風と夢」
...兎の路が縦横に綾を織る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...縦横に走っている...
中谷宇吉郎 「アメリカ種の落語」
...アンデス山脈の上を縦横に六カ月もとび歩いていたはずである...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...或は縦横に転置の線が引いてあるなど...
穂積陳重 「法窓夜話」
...親爺は峠の松の木の傍らで仁王のやうな拳固を縦横に振りまはして何事かを喚いてゐた...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...花のおとめたちにかこまれて虹色のライトを縦横に浴び...
正岡容 「わが寄席青春録」
...縦横に通じている水路が魚の寄り場になる...
山本周五郎 「青べか物語」
...凄(すご)いほど青黒く澄透った水の上を白い泡が縦横に騒ぎまわっている...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...細(ほつそ)りと瀟洒(せうしや)なひどく姿の好(い)い女が折折(をりをり)踊場(をどりば)に出ては相手を求めずに単独で踊の群(むれ)を縫ひながら縦横に駈(か)け廻る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...幅の狭いアミアン川が市街に入(はひ)つて更に幾つとなく枝流(しりう)を作つて居るので石の小橋(こばし)が縦横に掛つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...縦横に町を駈けて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...露地のように細い路(みち)が軒下を縦横に通じ...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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