...紙小縒(かみこより)を作って五十組の羽織紐を素早く器用に編んで引出しに仕舞い...
太宰治 「新釈諸国噺」
...奥畑との間に縒(よ)りが戻ってくれた方が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...縒りが戻ってくれた事は何にしても結構である...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三すみから三つの金モールの縒総(よりふさ)がたれてる平たい帽子をかぶっている彼の姿が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ネクタイは縒(よ)れてひものようになっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを綺麗(きれい)に縒(よ)り始めた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あなたのは今のところこの縒糸(よりいと)みたように丁度(ちょうど)好い具合に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...見事な觀世縒でしたよ」「すると」「毒酒を入れた徳利はその拙(まづ)い觀世縒で縛つてあつたんです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...觀世縒(より)を女結びにするなんて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心のうちでは貫之(つらゆき)朝臣(あそん)が「糸に縒(よ)るものならなくに別れ路(ぢ)は心細くも思ほゆるかな」と言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あなた様はきれいに端がお縒(よ)れになりますから」と言って小袿(こうちぎ)につける単衣(ひとえ)の生地を持って来た時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...飯篠老人は坐って紙縒(こより)をよっていた...
山本周五郎 「似而非物語」
...たれからでも引くがいい」金右衛門が紙縒(こより)の先を一同へ向けましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...生れながらの性格だけは一つのものに縒(よ)りあうことはできない...
吉川英治 「新書太閤記」
...布縒(ぬのより)の細綱らしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...秋陽に縒(よ)れる川波をまぶしそうにしてたたずんでいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...手に携えて来た渋紙づつみの紙縒(こより)をぶつぶつと断ちきった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...縒(よ)り合せた両手に伸びて行った切っ先は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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