...縉紳(しんしん)貴族皆之を尊重す...
芥川龍之介 「本の事」
...無知文盲なる貧民階級に往々縉紳(しんしん)貴族に勝るの立派な人格者を見出す事も稀(まれ)にはあるが二葉亭は強てイリュージョンを作って総ての貧民を理想化して見ていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...有力なる縉紳(しんしん)貴女を初め道学先生や教育家までが尽(ことごと)く参加した...
内田魯庵 「四十年前」
...淮安(わいあん)の縉紳(しんしん)の屋敷の中にいて土地の少年子弟を教授していた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...縉紳の家へ結婚を許したが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...どれもこれも凡てを修養しなければ一人前の公卿なり縉紳なりになれない譯ですが...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...身分高き中央縉紳の生活を摸倣せんことを欲求する風盛んとなり...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...惟り足利時代の縉紳にもてはやされたのみならず...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...彼武家時代に於ける公卿縉紳の徒に王朝の盛時を顧み醉生夢死し...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...花かつみの歌に風流をとゞめた流人實方卿の如き縉紳は云はずもがな...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...その縉紳の生涯を伝えることを...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それでもって縉紳階級の全部を被(おお)わんとするの無理なることは明白だ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...せめてこれによって縉紳界の一半位をば想知することを得せしめ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...けだし実隆は縉紳(しんしん)中の流行(はや)り役者であり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...京都では宮方や縉紳の邸に迎えられ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...明応ごろには総じて『源氏物語』の流行も縉紳間に衰えたので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...公卿縉紳(くげしんしん)と密接な結びがあり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...林羅山(はやしらざん)にまなび京の縉紳(しんしん)にまで知られた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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