...その趣向万端遠く正徳の昔山車や練り物に「美麗を尽せし」とある『東都歳事記』の壮観を見る可くもないことは当然としても...
正岡容 「根津遊草」
...「この味噌というやつは」と彼は七厘の前からばんくんに話しかける、「栄養価の点でも応用のひろさから云っても、食品ちゅうの王様なんだな、ばんくん」そして日本人なら一日も欠かせない味噌汁から始まって、あえ物、煮物、練り物、漬け物、焼き物などについて、またそれらの料理法の、誰にも思い及ばないようなバリエイションについて語ったのち、長大息をして嘆くのだ...
山本周五郎 「季節のない街」
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