例文・使い方一覧でみる「緩やか」の意味
スポンサーリンク...燃焼によって生じた物が空気中の湿気に接触するために緩やかな化学作用が継続するが... 
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...「残月」の緩やかな手のところでも弾いて貰ったら...
岩本素白 「六日月」
...今度の巡検使は、厳しいか、緩やかなのか、領内の者が脈を引いて見るのは、最初の宿の三島という事に代々極っているのだが、純之進の態度が若きに似ず意外に厳格なので、これは一筋縄では行かぬと覚ったらしかった...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...緩やかにカーブしている石塀に隠れて見えない...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...その黎明は、緩やかに移ろい、やがて緋のうす色が射しはじめる...
鷹野つぎ 「窓」
...そして緩やかな潮流に乗ってこの大陸へ上陸をした...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...長く緩やかな大波の上を漂った...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...ホームズは緩やかに眼を開き...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...緩やかな石の坂道を下り續ける...
中島敦 「環礁」
...破砕された岩砂の緩やかに波打つ峯頭へ身を投げ出す...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...形こそ緩やかだが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...緩やかな山ひらは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そこいら一帯を緩やかななぞえにしはじめていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...それが緩やかに注意ぶかく...
堀辰雄 「更級日記など」
...その上へ魔法でもかけてゐるやうに絶えず緩やかに動かしてゐた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...緩やかに捜（さが）してゆけば同じ例は増加し得る...
柳田国男 「海上の道」
...何か考えているらしい緩やかな歩度（ほど）でコトリコトリと近付いて来るのであったが...
夢野久作 「怪夢」
...正面の軒の左右にのびた線の端の方もまた緩やかにはね上つて一緒になる...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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