...見ると四角張ったものは狆の箱で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...四角張った言葉使いを彼にしだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それら四角張った魂の奴(やつ)らが介在してるばかりではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やや四角張った男性的な額を巧に隠してる房々とした髪...
豊島与志雄 「反抗」
...四角張った顔、脣(くちびる)の薄い引き締まった口、荒々しい半白の濃い頬鬚(ほおひげ)、ふところの中まで見通すような目つき、それは透徹する目ではなくて、探索する目と言う方が適当だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そんな四角張った案内は久しく聞いたことがなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...自分を四角張った不変体(ふへんたい)のように思い込み過ぎて困るように思う...
夏目漱石 「坑夫」
...またもっとも無趣味に四角張ったる点において自分の机と同様である...
夏目漱石 「野分」
...何よりも彼等は威権ぶったもの、四角張ったもの、形式ぶった窮屈のものを嫌った...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ひどく四角張ったものを指の先に感じて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...絵で言えば土佐狩野(かのう)のように四角張ったものだが...
南方熊楠 「十二支考」
...その上に四角張った字で「妙音院高誉靖安居士……七回忌」と書いた一寸幅位の紙切(かみきれ)が置いてあった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
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