...綿雲のように軽やかな気持ちで帰ってきました...
...空に浮かぶ綿雲が美しいですね...
...雨が降ってくる前に、綿雲が空に広がっていました...
...絵本に出てくるような綿雲が見たくて、公園に行った...
...綿雲を見ながら、どこか遠くへ旅に行きたくなった...
...深い綿雲に閉ざされた闇の中を...
有島武郎 「星座」
...さらぬだに綿雲に閉じられた陽の光を二重に遮(さえぎ)って...
有島武郎 「小さき者へ」
...白いには違いないが、同時に、其は公孫樹(いちょう)の木材を斜に削った光沢があり、春の綿雲の、木曾の檜(ひのき)の板目とはまるで違う...
高村光太郎 「触覚の世界」
...ふわふわ雲が飛んでいるそれは春の真綿雲むくむく雲が湧いて来たそれは夏の入道雲さっさと雲が掃いたようそれは秋空 よい天気どんより灰色 いやな雲それは雪雲 冬の空まあるい空のカンヴァスにいろんな雲を描き分けるお天道(テント)さんはえらい方...
竹内浩三 「雲」
...ちぎれちぎれの綿雲は悪夢のように果てもなく沖から襲うて来る...
寺田寅彦 「嵐」
...その行く手の空には一団の綿雲が隆々と勢いよく盛り上がっている...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...空はもう半ば晴れていたが千切(ちぎ)れ千切れの綿雲が嵐の時のように飛んでいた...
寺田寅彦 「震災日記より」
...空に切れ切れな綿雲の影が扇のように遠く広がったすそ野に青い影を動かしていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...今越えし山に綿雲かゝりて其処とも見え分かず...
寺田寅彦 「東上記」
...コバルトの空には玉子色の綿雲が流れて...
寺田寅彦 「森の絵」
...大きい綿雲の浮(う)いた美しい写真であった...
林芙美子 「清貧の書」
...荒(し)けの空とぶ綿雲の切間を...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...アカシヤの梢に綿雲が一杯にかかる...
宮澤賢治 「うろこ雲」
...うす黒い綿雲(わたぐも)が降りていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ちぎれちぎれな無数の白い綿雲...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ところどころに麩(ふ)のような綿雲の影が流れていた...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...土埃りの、どんよりと濁った層を通してのみ太陽を見、そして都会特有のねっとりとした羊羹色の夜空を悪(にく)んでいた私には、ここに移って来ると共に、南国の空とはこんなにも蒼いものであるか、と半ばあきれてしまった位であり、其処に飛ぶ、純潔な綿雲に、健康な幻想を覚えるからであった...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...光を含んだ綿雲が...
若山牧水 「樹木とその葉」
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