...無理な強請りなどしての破綻である...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...維新の革命に致しても、木戸や西郷や大久保が起したのではなく、徳川氏初年に定めた封建の組織、階級の制度が三百年間の人文の進歩、社會の發達に伴はなくて、各方面に朽廢を見、破綻を生じ、自然に傾覆するに至つたのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...この家庭の破綻(はたん)を処理した沼南の善後策は恐らく沼南の一生を通ずる美徳の最高発現であったろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...また忙しい中で手まめに綻びを縫ってやり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...綻(ほころ)びた顔の両鬢(りょうびん)には...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...佛は説きぬ娑羅双樹祇園精舍の鐘のねもその曉に綻びし別れの袖をいかにせむ更けてくるしむ待宵の涙なみだに數添てさても浮世の戀ぞ憂きさても我世の戀ぞ濃き...
土井晩翠 「天地有情」
...何となれば存在判断に於て判断としての性格は破綻したのであったから...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...地の文か或は地の文の中にとけこんだ言葉で書かれた筈である――その破綻した場面で...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...彼女から見れば不慮の出来事と云わなければならないこの破綻(はたん)は...
夏目漱石 「明暗」
...ここに関係するもの何一つ失つても破綻を来すに相違がない...
野口米次郎 「能楽論」
...もっとも二人の生活の最後の破綻については...
野村胡堂 「楽聖物語」
...豊かな頬を綻(ほころ)ばせて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それは面白いな」錢形平次の頬は漸く綻(ほころ)びました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ホ――」お梅は泣き顔を綻(ほころ)ばせて笑うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だから私が可哀想な人達を破綻させる罪を犯すのを放っておいてくれ!』この言い方...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...破綻的となっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...此時に当つて綻びた衣(きぬ)の繕(つくろひ)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...大なる破綻(はたん)を来すおそれすらある...
吉川英治 「新書太閤記」
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