...破綻を来しているようである...
芥川龍之介 「「菊池寛全集」の序」
...嬉しさに覚えず綻(ほころ)びかゝる口もとを強く圧(へ)し曲げるやうにして気難(きむつか)しい顔を拵(こしら)へた...
薄田泣菫 「茶話」
...農産物はその種類の何たるを問はず低廉無此或(あ)るものは市場(いちば)へ出荷するもその運賃さへとれぬやうな次第殊(こと)に当地方の苺(いちご)耕作者の如(ごと)き実に惨澹(さんたん)たるものにて破綻(はたん)又破綻...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...却(かえっ)て様式破綻(はたん)から溢(あふ)れ出る技術と精神気魄(きはく)との作ったものである...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...そして鳥打(ハンチング)の下に柔和な瞳を綻(ほころ)ばせながら...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...あるいはまた終巻でアルベールの愛の破綻(はたん)と友情の危機を象徴するために...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...綻び掛けた梅がほの白く見えるのみで...
長塚節 「才丸行き」
...つまらない破綻を招くのは...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...子供らしい破綻(はたん)はなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭にある一株の桜は花がすこし綻びかけている...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...一方の林には白色の桜が競発して赤白の花が同時に綻(ほころ)びその盛観例えるに物が無いでしょう...
牧野富太郎 「植物記」
...秋の霜のような烈しい顔をそっと綻ばして喜ばしさに通りもやれず玄正は...
正岡容 「小説 圓朝」
...最後に至るまでの各章も決して「江島屋」のような破綻は毫(ごう)も示していないのであるばかりでなく...
正岡容 「我が圓朝研究」
...事業の破綻とも成ったのである...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...方針の悪いために起る破綻(はたん)でもない...
吉川英治 「黒田如水」
...肩や袖には綻(ほころ)びをみせ...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてあくまで綻(ほころ)びずに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...袴(はかま)や小袖はのべつ綻(ほころ)びを切る...
吉川英治 「源頼朝」
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