...そこに破綻が生ずる...
海野十三 「諜報中継局」
...社会生活の破綻がだんだんと顕著になってきては誰も彼も苦しみに堪えぬゆえ...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...ふたりの家庭の破綻(はたん)が一時...
田中英光 「さようなら」
...袂や裾が綻(ほころ)びたりちぎれたりしていたのは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...内外から破綻した...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...その容器に科学的破綻(はたん)があっては工合が悪いのである...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...以て財政上他日の破綻を見るを毫も意とせざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...八(や)つ口(くち)の綻(ほころ)びから秋風(あきかぜ)が断わりなしに膚(はだ)を撫(な)でてはっくしょ風邪(かぜ)を引いたと云う頃熾(さかん)に尾を掉(ふ)り立ててなく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...二人の大きなそして最後的な破綻になったことは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ホ――」お梅は泣き顏を綻(ほころ)ばせて笑ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だから私が可哀想な人達を破綻させる罪を犯すのを放っておいてくれ!』この言い方...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...覚束(おぼつか)ない手振りでシャツの綻(ほころび)を縫合わせていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...マクリイ卿との結婚生活にも破綻(はたん)が来た...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...恐る可き破綻を見るのである...
松永延造 「職工と微笑」
...綻(ほころ)びを縫い破れを綴(つづ)り...
宮崎湖処子 「空屋」
...知性に疲れた智者の破綻(はたん)じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...大事は破綻(はたん)した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...梅の花のつぼみの綻(ほころ)びそむるころ...
若山牧水 「なまけ者と雨」
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