...世界の美人を一人で背負(せお)って立ったツモリの美貌自慢の夫人が択(よ)りに択って面胞(にきび)だらけの不男(ぶおとこ)のYを対手に恋の綱渡りをしようとは誰が想像しよう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...それとも綱渡りでもするか...
江戸川乱歩 「黒手組」
...それは絶対に曲芸師の綱渡りとは違つてゐるのです...
太宰治 「お伽草紙」
...円盤投戯者のヴェジャヌスは綱渡り人フォリオゾのうちに復活している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あぶない綱渡りも致しましたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...綱渡りをする気分で...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...学問は綱渡りや皿廻しとは違う...
夏目漱石 「野分」
...ビルからビルへ針金を渡して綱渡りするのも一升何合の大飯を食うのも...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...綱渡りなんて芸はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人のうち綱渡りの出來るのはないだらうな」「冗談で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見物の衆は天井の綱渡りに氣を取られてゐるからそんなことには氣が付かないのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綱渡りが始まると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死ななかつたのは不思議な位のもので――」「綱が切れてゐた? 綱渡りの綱は滅多に切れるものぢやねえが」平次は此事件から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――これは綱渡りの名人でしたが――綱の眞上から落ちて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのすぐ後で道化姿で綱渡りをする筈だつたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの綱渡りのうまい源吉を...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...足芸、綱渡り、剣打ち、何でも相当にこなして、しかも、見世物切っての縹緻(きりょう)よし、身分を忘れて、侍、町人、随分うつつを抜かすものも多かった由だったが、いつの間にか、その引く手あまたの一少女の、青春の魂を囚(とら)えてしまったのが、界隈によく姿を見せる、いつも藍(あい)みじんを着て、銀鎖の守りかけを、胸にのぞかせているような、癇性(かんしょう)らしい若者――いずれ、やくざに相違ないと知って、出来合ってしまったところが、これが賭博(ばくち)うちと思っていたのに、東金(とうがね)無宿の長二郎という名代の泥棒――男は美(よ)し、肌も白し、虫も殺さぬ顔をしているから、人殺しの兇状(きょうじょう)こそなけれ、自来也(じらいや)の再来とまでいわれた人間だった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...綱渡りをするように...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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