...世界の美人を一人で背負(せお)って立ったツモリの美貌自慢の夫人が択(よ)りに択って面胞(にきび)だらけの不男(ぶおとこ)のYを対手に恋の綱渡りをしようとは誰が想像しよう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...高架線の上の針金を綱渡りしろ...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...やがて其半途まで綱渡りを進めた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...自分は綱渡りの奇才を深淵の上で実演しているのだと気がつくのだったら――いよいよおもしろい! すべてはやがて好転するだろう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...綱渡りの思いをしたこともあります...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...鉄骨の上を綱渡りをはじめました……...
豊島与志雄 「白蛾」
...あぶない綱渡りも致しましたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...綱渡りが始まると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...綱渡りから竹乘り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お鈴は足を痛めて綱渡りは出来なくなりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そんな間拔けな大變ぢやありませんよ、いきなり頭の上から、綺麗な新造が降つて來たらどうします、親分は?」「へエ、不思議な天氣だね、三世相にも今年は新造や年増が降るとは書いてなかつたが」「兩國の輕業(かるわざ)小屋ですよ、綱渡り太夫、此間から江戸中の人氣を沸(た)ぎらせてゐたつばめ太夫といふ、若くて綺麗なのが蜀紅(しよくかう)錦の肩衣(かたぎぬ)で、いきなり天井から落ちて來て、あつしに噛り付いたとしたらどんなものです」「怪我は無かつたのか」「腰のあたりを打つて目を廻しましたがね、幸ひ命に別條は無いさうですが、その時は全く驚きました」「まるで粂(くめ)の仙人の逆を行つたやうなものだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道化姿で綱渡りをして居る先代の座頭久米の仙八が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのすぐ後で道化姿で綱渡りをする筈だつたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの綱渡りのうまい源吉を...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...俺の綱渡りが見度いわけでも無い...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...綱渡りをするように...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...お前にこうして抱っこされていてもよ……綱渡りの途中で綱が切れちゃって...
夢野久作 「ココナットの実」
...彼はそれに対してトンボや綱渡りを酬(むく)いて見せるだけだった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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