...けれども、曲が進むのに従って、錦切(きんぎ)れの衣裳をつけた正旦(せいたん)の鼠や、黒い仮面(めん)をかぶった浄(じょう)の鼠が、続々、鬼門道から這い出して来るようになると、そうして、それが、飛んだり跳ねたりしながら、李の唱(うた)う曲やその間へはいる白(はく)につれて、いろいろ所作(しょさ)をするようになると、見物もさすがに冷淡を装っていられなくなると見えて、追々まわりの人だかりの中から、※子大(そうしだい)などと云う声が、かかり始める...
芥川龍之介 「仙人」
...*一方大町には各方面から関係者が続々と集まって来た...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...大災禍は続々として彼を襲ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...続々集結している...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...雲龍寺には続々と人数がくりこんで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...比較研究に基礎をおくごとき外観を装うものも続々出てきたようであるが...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...ポポフの日本に関する諸研究など読み応えのある翻訳物を続々出版している...
戸坂潤 「読書法」
...何主義と云う思いも寄らぬ名が続々出て来るのが当然である...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...ふとこうした幼時の記憶が続々湧(わ)いて来る事があった...
夏目漱石 「道草」
...私たちの後から続々やつて来た...
長谷健 「天草の春」
...その他いわゆる「秘史」が続々登場しはじめました...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...続々証拠物件が引上げられるという...
夢野久作 「爆弾太平記」
...そして曹操は自身、その中軍にあるという」「どうして防ぐか」「まず、漢中第一の嶮要、陽平関(ようへいかん)を中心に、守るしかあるまい」張衛を大将に、楊昂(ようこう)、楊任(ようじん)など、続々、漢中から前線へ発した...
吉川英治 「三国志」
...続々と糾合(きゅうごう)に応じ...
吉川英治 「三国志」
...「ところで、昨夜来、ずいぶん足利殿有縁(うえん)の武士が、近郡からお供にまいったと聞くが、いま御人数はどれほどぞ」「いつか二千を超えております」「二千?」「はい、続々と...
吉川英治 「私本太平記」
...続々駒の背へ移る...
吉川英治 「新書太閤記」
...午刻(ひるどき)の食事がすんで、廊下を、続々と、空の膳部が下がってくる頃、品川まで出迎えに出た老中土屋相模守(さがみのかみ)をはじめ、その以下の諸侯が、駕、馬を、伝奏屋敷の門に埃(ほこり)が立つほど、改めて、御機嫌うかがいに来ては、戻って行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...マニラからの潜入者及びその連累が続々と捕えられ...
和辻哲郎 「鎖国」
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