...省作の事に苦労の絶ゆることはない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...ほそけれど絶ゆるなく...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...夏とことはに絶ゆるなく青きを枝にかへすとも...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...絶ゆる時なき、荒っぽい声が聞こえてくる――かん高い声である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...一度作りし火は、注意して之を持続せんことを勉むるも、若し不幸にして、其火絶ゆる時は、必ず他より之を得んことを求む可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...絶ゆる間(ま)もなく移り變る世の淵瀬(ふちせ)に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...絶ゆる間もない人の往来にも...
近松秋江 「霜凍る宵」
...蜜の如くに甘美なる命失ひ息絶ゆる 495第十三の牲は王...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...小説の述作は自(おのずか)ら絶ゆべし...
永井荷風 「一夕」
...蟲聲全く絶ゆ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...人跡の絶ゆるということを予想していたこの温泉へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...汝(な)の息絶ゆるとわれはながめぬ...
中原中也 「山羊の歌」
...鳴る音も自(おのず)から絶ゆ...
夏目漱石 「幻影の盾」
...障れば絶ゆる蛛(くも)の糸のはかない処を知る人はなかりき...
樋口一葉 「にごりえ」
...また虎一疋が一八六九年中に百二十七人を殺し官道絶ゆる事数週...
南方熊楠 「十二支考」
...咄の絶ゆる折しもあれ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...他我に向つて戦はれる争闘は時として絶ゆることがある...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...けれども我自身に向つての闘ひは永遠に絶ゆることはない...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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