...兄の五十嵐大膳の子孫は絶えましたが...
石川三四郎 「浪」
...話し声が絶えませんでしたが...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...ある人々のように絶えまなく心配し緊張しているのは一つのほとんど不治の病気である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...鳥のように歌うかわりにわたしはわたしの絶えまのない幸運にだまってほほえんでいた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...水平線では稲妻が白い条をなして絶えまなく黒雲から海へ放射され...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...絶えまなしに大声で自分の馭者と話していた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...火事や喧嘩や酔つぱらひや泥坊の絶えまのないところであつた...
中勘助 「銀の匙」
...」吹きくる風に行雲の絶えまに出る八日月...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...何歳(いくつ)になっても心配は絶えませんね」「此方(こちら)様などは結構でいらっしゃいますが...
夏目漱石 「虞美人草」
...橋の上は人の足音も絶えました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...隣室の物音がピタリと絶えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その代り何彼といざこざが絶えません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...絶えまなくきこえてくる...
原民喜 「鎮魂歌」
...雨は絶えまなしに降っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...そして円周や弧線の上に続いてゐる絶えまもないそれらの瞬間の風に揺いでゐる帷のやうな中心にやがてあなたの落ちついた耳は颯々と迸りただ一すぢに疾走するその健気な意志のありかを聞きとらないでせうか? そしてまたそれの努力の頂点に華やかな円天井の頂きに代るがはる立ち現れては死んでゆく水の作つた小さなオレンヂのころころと閃めいて触れあふ微かな響をも間もなくあなたの心は捕へたいと願ふでせう...
三好達治 「測量船拾遺」
...無数の・絶えまない・執拗な・追求にあいながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あるかないかの息が絶えました...
夢野久作 「名娼満月」
...踊子がつけた腰の鈴のように電話が絶えまなく鳴り渡った...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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