...絶えまなく四方八方から攻めたてる恐ろしい女の舌には対抗できない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...既決に降ってからは刑期中は仲間への消息は絶えました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...全山が絶えまなく...
江戸川乱歩 「影男」
...絶えまない水の流れゆくやうな交響楽を奏するのである...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...絶えまなく対数表の誤謬を訂正しなければならぬ――計算者の誤謬からして安全な波止場に到着するはずだった船が岩のうえにのりあげてこわれることがしばしばある――ラ・ペルーズ〔フランスの有名な探険家で一七八八年に出航したまま行方不明となる〕の悲運の例は無数にある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...絶えまなく人は恐る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...絶えまない危険のようなものでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...絶えまなき刑罰を受けているのでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...傷ついた集団機構と傷ついた個人の絶えまない闘いであった...
中井正一 「美学入門」
...母と子は絶えまなしにカヤノの胸に痛い針を打ちこんでいる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...それが井上様の御幸福になることとばかり思い込んで――」繁代の言葉は涙に濡れて暫らく絶えます...
野村胡堂 「江戸の火術」
...お妙の命は絶えました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さつきから往來も杜絶えましたからね」「をぢさん眠いでせう? 濟みませんねえ」「いやア...
林芙美子 「雨」
...「こぎん」の方はもうほとんど絶えましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...絶えまなしに育ってるんだぜ」倉なあこはなにか反問しかけたが...
山本周五郎 「青べか物語」
...枯れた麦の黒穂(くろんぼ)を上げる者が絶えませぬそうで……どこから持って来るか...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...こんな行列が大路(おおじ)小路(こうじ)に絶えまがない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...絶えまなく寄せてくれた多くの未知の人々の好意である...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索