...部屋の中には苦しそうな噴(むせ)び声が絶えまなく続いていたが...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...彼は日記のなかに、絶えまもなく、彼女の衣装についてノオトを取っている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...わたしはぶらっと村に出ていき絶えまなくそこにおこなわれている噂話(うわさばなし)を聴いた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...絶えまなく表面にうかんで水をくぼませ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...水平線では稲妻が白い条をなして絶えまなく黒雲から海へ放射され...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...十日ばかりで息絶えました...
豊島与志雄 「碑文」
...何歳(いくつ)になっても心配は絶えませんね」「此方(こちら)様などは結構でいらっしゃいますが...
夏目漱石 「虞美人草」
...その顏には當惑らしい苦笑が絶えませんでした...
南部修太郎 「S中尉の話」
...橋の上は人の足音も絶えました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...今は煙が絶えました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...惜しいことに絶えました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その茂ったくさむらを絶えまなしにそよがせ...
山本周五郎 「青べか物語」
...絶えまなしに左右を見やる眼つきには...
山本周五郎 「橋の下」
...枯れた麦の黒穂(くろんぼ)を上げる者が絶えませぬそうで……どこから持って来るか...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...この儚(はか)ない玉の緒(お)が絶えましてもキットお側に付添うて致します...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...日月の転変と共に絶えまなく海の外(そと)から訪れていたのではあるまいか...
吉川英治 「江戸三国志」
...こんな行列が大路(おおじ)小路(こうじ)に絶えまがない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...窓の女竹(めだけ)に絶えまなく涼風が戦(そよ)いで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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