...人通りが絶えない...
芥川龍之介 「運」
...昨年縮印された全集がかなりな部数を売ったというは緑雨の随喜者が今でもマダ絶えないものと見える...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...其頃は將門も居れば那須與一も居ると云ふやうな譯で始終小戰爭が絶えない...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...そう云う苦情が絶えないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...新柳二橋の大宴会は絶えない現状であるが...
徳田秋声 「縮図」
...いつの世にも絶えないのは情けないと思います...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつの世にも絶えない不自然で...
中里介山 「大菩薩峠」
...「努力の生涯に絶えないやうな不安と矛盾とがやつぱり彼等にもあるに違ひない...
「修道院の秋」
...然し常にこの世に争闘が絶えないと同時に...
宮本百合子 「愛と平和を理想とする人間生活」
...それを若いお心の弱さはどうなされようもなくて御煩悶(はんもん)が絶えないらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...よい女房の多い所として風流男の訪問が絶えない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...体中に掻(か)きむしったような痍(きず)の絶えない男の子であるから...
森鴎外 「カズイスチカ」
...老病困厄は絶えない...
森鴎外 「妄想」
...盆踊りの唄を歌って通る若者や娘達が絶えない...
山本周五郎 「青べか日記」
...躯じゅうになま傷が絶えない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...夜もすがら大殿の廂(ひさし)を繞(めぐ)る嵐気(らんき)が絶えない...
吉川英治 「新書太閤記」
...私の手もとへもいまだに絶えない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...咳(せき)の声がなかなか絶えない...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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