...年々洪水の被害が絶えないのと...
伊藤野枝 「転機」
...そう云う苦情が絶えないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...空想勝なる自分の胸は今しもこの山中にも猶絶えない人生の巴渦(うづまき)の烈しきを想像して転(うた)た一種の感に撲(うた)れたのであつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...新柳二橋の大宴会は絶えない現状であるが...
徳田秋声 「縮図」
...王道楽土に匪賊が絶えないのは...
戸坂潤 「社会時評」
...自己の絶えない失脚は...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...霧のなかのその声は絶えない...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...とかくの噂(うわさ)の絶えないお紋の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なかなか仲が絶えそうで絶えないのが気になったが...
堀辰雄 「ほととぎす」
...これからも絶えないだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...子から子へと絶えない愛を以てまもり...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...絶えない涙をぬぐい隠して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...此系は今猶連綿として絶えない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...哲学者の間に絶えないことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...朝から母と喧嘩(けんか)の絶えない口やかましい兄嫁...
山本周五郎 「さぶ」
...一日じゅう人馬の往来の絶えない地域にあったが...
山本周五郎 「新潮記」
...御慶(ぎょけい)の客はちらほら絶えないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんどの大事変で――いやそれより前からも心配は絶えない立場にあったが――誰よりも悲しみ...
吉川英治 「親鸞」
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