...そこで水干(すいかん)の袖を後で結ぶと...
芥川龍之介 「邪宗門」
...これでも完全に実を結ぶのかもしれぬ...
石川欣一 「雪割草の花」
...とても硯友社の読者の靴(くつ)の紐(ひも)を結ぶにも足りなかったが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...二人はその夜始めて道傍の林の中にキャンプを張って夢を結ぶことになった...
海野十三 「火星探険」
...凹面鏡では不思議にもそんな実像を結ぶというのですね...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...ほんのあらましの短い紹介文を結ぶことに致しましょう...
太宰治 「おしゃれ童子」
...弱き者だも結ぶ時集る力大ならむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...クリストフと葛藤(かっとう)を結ぶまいと用心していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...清元浄瑠璃(きよもとじょうるり)の文句にまた一しきり降る雨に仲を結ぶの神鳴(かみなり)や互にいだき大川の深き契ぞかわしけるとは...
永井荷風 「夕立」
...天国に結ぶの恋は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...斬り結ぶわけに行かねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裳(も)の紐(ひも)を結ぶ役を大臣へ依頼することにしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...予はこの文の局を結ぶに当って...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...この関係は父と子を結ぶ関係と同じに考えられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここと鶴岡とで私たちは旅を結ぶことに決めた...
柳宗悦 「思い出す職人」
...それとも織田信長の新しい勢力と結ぶがよいか」の両論にわかれる...
吉川英治 「黒田如水」
...他国へ来て、無断、営を結ぶは、いずこの領内でも、不法なことぐらいは、ご存じであろうが」甚内が、挨拶に立った...
吉川英治 「新書太閤記」
...東西を結ぶ陸海の貿易路を悉くその手中におさめていたが故に...
和辻哲郎 「鎖国」
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