...太初の事は私の欲求をもってそれに私を結び付けることによって満足しよう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ステップニャツクと二葉亭とを結び付けるというは奇妙であるが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...あれを或(あ)る一個の人間の心理と結び付ける時に...
谷崎潤一郎 「途上」
...それへ結び付けるんだよ」「まあ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...人間の始原と結び付けると同様に...
寺田寅彦 「言語と道具」
...一体どうやって結び付けるかは抑々問題であろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...次に之をば原因としての事物の同じく普遍的な要素に結び付けるのでなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...この物質的技術が之と結び付くという点に(だがこの点に結び付け方は単なる発明という概念などへ結び付ける場合のようにイージーゴーイングには行かない)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...出版資本の内部構造へまで結び付けることになる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もはや世界観的なものに結び付ける必要を感じない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之と技術家の専門的な技術上の知識や経済学者の経済的見解とを結び付けるのが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...センスをば心理学的な――心理学に於てさえもはや信用を失って了っている処の――所謂「感覚」(Empfindung)と結び付ける哲学的習慣から来たものに過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...其の奧深き里までは日光―川俣温泉―引馬(ひきば)峠―と結び付けるのが捷徑である...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...けれどもそれを歌材とすること更にそれを雲の運動と結び付けることなど決して出来ることではない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...またかかるものとしてのそれがつねに自己を存在としての歴史に結び付けるといふ必然性は...
三木清 「歴史哲學」
...事實としての歴史は自己の發展が要求するに從つて存在としての歴史の如何なるものにも自己を結び付ける...
三木清 「歴史哲學」
...自身に馬車に結び付けると...
夢野久作 「白髪小僧」
...演者と観者の主観を一如の美しさに結び付けるかという理由の一端を...
夢野久作 「能とは何か」
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