...かくのごとき無細工な石がきの築造は...
芥川龍之介 「松江印象記」
...この舟というのは、細長い、不細工な代物で、犢鼻褌(ふんどし)だけを身につけた三人の日本人――小さな、背の低い人たちだが、恐ろしく強く、重いトランクその他の荷物を赤裸の背中にのせて、やすやすと小舟に下した――が、その側面から櫓をあやつるのであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...尻尾の下には不細工な...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...不細工な石膏の塊に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...不細工なトランクと美しい女体とのきわ立った取り合わせを...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...不細工な鍋みたいな船が軍艦旗をかかげて...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...なんて不細工な棚なんだ...
太宰治 「失敗園」
...根本さア処(とけ)の御客様(おきやくさん)かね」「其処に行輔(かうすけ)といふ子息(むすこ)が有るだらう?」「御座らつしやる」と言つて吸ひ懸けた烟草(たばこ)の烟(けむり)を不細工な獅子鼻からすうと出し...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...木片で無細工な画架をこしらえ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...菊細工なんぞ見てなんになるものか...
夏目漱石 「三四郎」
...護摩壇の下の細工などは出来そうもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不細工な辞儀をして...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...あの不細工な節々を御覧よ...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...不細工な体で翻筋斗(とんぼがえり)をして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...当地の水牛角細工なども本島独特の風で発展させていただきたい...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...箱根の木地屋は一時寄木細工などをしていたが...
柳田国男 「故郷七十年」
...故老たちの無細工なる海嘯史論を聞かされた...
柳田国男 「雪国の春」
...種々の金銀細工などはその目ぼしいものであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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