...美術しん粉細工なんだから……...
阿部徳蔵 「美術曲芸しん粉細工」
...クロックスの入った絹の靴下を脱いで、あつぼったい、不細工な、ウールの靴下を三足もはく...
石川欣一 「可愛い山」
...それはずいぶん不細工なものであったが長年もったすえついに水びたしになり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...人との応対が我ながら無細工なので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...不細工な余計者みたいな気のするものでしてね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...そういったようなデリケートな細工などは一切抜きにして全く荒削りの嘆きの天使ができあがっているようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...そこから別の枝に移って今度は逆に上の方へ向いて彼の不細工な重そうな簑を引きずり引きずり這って行くのであった...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...不細工な鉄枠の使い様...
永井隆 「この子を残して」
...留守居を勤めるのだという――繩や草鞋の手細工などをやりながら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...塀を乗り越えた跡の細工などは...
野村胡堂 「女記者の役割」
...勸進元の細工なら味があるわけはねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...潔白なものなら何も細工などをすることはない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無細工なおかしな娘だったので...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...「僕より不細工なやつは沢山いる!」それから彼は下宿の住人が皆テーブルに着く時間に下へ降りていった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...厭な野郎は不細工な指で...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...不細工な格子戸を嵌(は)めた...
森鴎外 「鶏」
...心の小細工などは持つ要は何もなかったのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...やがて素人が削ったような無細工な階段を下りると...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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