...あの人の細君はとても美人だ...
...細君が出産したので、お祝いに行きたい...
...細君には夫になる資格がない...
...彼女は細君の立場を気にして言葉を選んで話していた...
...細君がお金を稼ぐことに反対する夫もいる...
...細君もおきて酒肴(しゅこう)の用意(ようい)に手伝(てつだ)った...
伊藤左千夫 「老獣医」
...照ちやんは急に細君らしくなつて赤い手絡が目立つて見えたが春三郎はもとのつんつるてんの書生さんであつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...間も無く細君は歸つて來たが「おやいらつしやい」と澄して三藏に挨拶して茶を汲んで來る...
高濱虚子 「俳諧師」
...私はそのかぼそい細君を見た...
高浜虚子 「丸の内」
...そこには細君と一人の下男とが一つの杯(さかずき)の酒を飲みあっていたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...それは細君の手にしている剃刀(かみそり)であった...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...……イワン・ペトローヴィチは細君が汽車の中で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...其巡査さんの細君が赤痢になったと云う評判が立つ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...細君を追出してまた迎る事前後三人...
永井荷風 「桑中喜語」
...日本から手紙の届かない先に細君がちゃんと亭主の所へ行っているんだ」「行ってるとは?」「逢(あ)いに行ってるんだ」「どうして?」「どうしてって...
夏目漱石 「琴のそら音」
...細君の顔もすぐ消えた...
夏目漱石 「野分」
...細君は突然夫の弱点を刺した...
夏目漱石 「道草」
...伊庭の荷物のある部屋でよければ当分ゐてもいゝと細君が云つてくれたので...
林芙美子 「浮雲」
...細君はおとなしく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...」と細君も樽野の返事も待たずに直ぐに立ちあがつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...他人の細君と出奔して...
山本周五郎 「季節のない街」
...稼ぎ儲(た)めて帰る労働者だが、細君や娘は耳、鼻、首、腕、手足の指まで黄金(きん)づくめ宝石づくめの装飾で燦燦(きらきら)して居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...細君は、どれがどうだかわからずに、それでも粗末な涎掛けのために、手の込んだ、金のかかる刺繍を選び出す...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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