...あの人の細君はとても美人だ...
...細君が出産したので、お祝いに行きたい...
...細君には夫になる資格がない...
...彼女は細君の立場を気にして言葉を選んで話していた...
...細君がお金を稼ぐことに反対する夫もいる...
...手帛(ハンケチ)はその朝紳士の細君(かない)が...
薄田泣菫 「茶話」
...兩方の手を突き出して細君の摘み上げて居る上の兩隅を自分で摘まゝうとする...
高濱虚子 「俳諧師」
...細君は默つて道具を片づける...
高濱虚子 「俳諧師」
...終戦になり、細君と女児を、細君のその実家にあずけ、かれは単身、東京に乗り込み、郊外のアパートの一部屋を借り、そこはもうただ、寝るだけのところ、抜け目なく四方八方を飛び歩いて、しこたま、もうけた...
太宰治 「グッド・バイ」
...おとなしそうな小柄(こがら)の細君が時々...
太宰治 「パンドラの匣」
...近くにいる肥(ふと)った北隣の労働者の細君(さいくん)に声をかけた...
田中貢太郎 「雀が森の怪異」
...あの細君の身の振方もだが...
徳田秋聲 「和解」
...別れ際に、うちの細君が、画帖を出して、何か記念に書いて下さいといったらしい...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...道也の細君がここまで進歩しているかは疑問である...
夏目漱石 「野分」
...「やっぱり手前味噌(てまえみそ)よ」これは何時でも細君の解釈であった...
夏目漱石 「道草」
...細君はすぐ顔を出した...
夏目漱石 「明暗」
...けっして自分の細君として適当の候補者ではなかった...
夏目漱石 「明暗」
...細君と二人でパリを見てあるく白々しさはどうだろう...
久生十蘭 「だいこん」
...これ我親友の細君だ...
二葉亭四迷 「旅日記」
...細君の顏はみるみる引き緊つて行つた...
水野仙子 「女」
...細君は二階で、良人は小さい洋間のあるところを見つけて、そこへ城を構えようというプランなのだが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして細君が火鉢を隔ててすわらうとするのを見て...
森鴎外 「魔睡」
...細君の部屋では又こと/\音がする...
森鴎外 「魔睡」
便利!手書き漢字入力検索