...「素見をお聞かせください」...
...「素見に反する行動は避けましょう」...
...「素見は偏見」...
...「素見を検証する必要がある」...
...「素見に留まらず、慎重に調査しましょう」...
...気に入り候はば引続いて願上候」といふ素見客(ひやかしきやく)もあつた...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...貸本の素見(ひやかし)までが遠ざかる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...殿様は貸本屋を素見(ひやか)したんじゃない...
泉鏡花 「薄紅梅」
...千住(こつ)の小格子を素見(ひやか)した...
泉鏡花 「薄紅梅」
...殊に外国からやって来た素見(ひやかし)の客(たとえば...
太宰治 「返事」
...やっとこの買手は決して素見客(ひやかしきゃく)ではないという見定めが付いたのであろうか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...おそらく彼女が平素見なれていた無智で...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...桑田は唯素見(ひやか)し歩(ある)くよりしやうがない...
永井壮吉 「人妻」
...素見(すけん)ぞめきの客は気がつかないらしく...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...神楽坂の夜店を素見(ひやか)していたものである...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...誰れが言出したか一ツ祇園を素見(ひやか)さうと...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...素見(ひや)かすというのは怪しからん...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...京町には素見客(ひやかし)の影も跡を絶ち...
広津柳浪 「今戸心中」
...いつぞや小勝(わたくし)が牛込の夜見世を素見(ひやか)したら...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...夜更けて湯帰りのお店者(たなもの)や堀江新町あたりの素見(ぞめき)帰りが好んで立ち寄るここの店では...
正岡容 「寄席」
...すると巫は猫を抱(かか)えて平素見込みの悪い奴を訪い...
南方熊楠 「十二支考」
...あちこちに素見客の惡口をつき合ふ小競合や...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...素見(ひやかし)のうちでも売卜者(ばいぼくしゃ)たちには苦手(にがて)な部類の者と見たので...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索