...「素見をお聞かせください」...
...「素見に反する行動は避けましょう」...
...「素見は偏見」...
...「素見を検証する必要がある」...
...「素見に留まらず、慎重に調査しましょう」...
...千住(こつ)の小格子を素見(ひやか)した...
泉鏡花 「薄紅梅」
...本屋を素見したり...
種田山頭火 「其中日記」
...おそらく彼女が平素見なれていた無智で...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...京町には素見客(ひやかし)の影も跡を絶ち...
永井荷風 「里の今昔」
...桑田は唯素見(ひやか)し歩(ある)くよりしやうがない...
永井壮吉 「人妻」
...通り過る素見客(ひやかし)にからかわれたり...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...」と後(あと)から来る素見客がまた笑って通り過ぎた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...素見(ひやかし)に来た道楽者が思わず知らず社会学者となり考古学者となってしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...神楽坂の夜店を素見(ひやか)していたものである...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...口の悪い素見(ひやかし)の客などは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素見(ひや)かすというのは怪しからん...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...平素見馴れている普通の植物でも...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...午の日の縁日に植木市を素見して歩く花魁が偶々鉢植の梨の木に梨の実の熟れてゐるのを見て朋輩を省み...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...夜更けて湯帰りのお店者(たなもの)や堀江新町あたりの素見(ぞめき)帰りが好んで立ち寄るここの店では...
正岡容 「寄席」
...すると巫は猫を抱(かか)えて平素見込みの悪い奴を訪い...
南方熊楠 「十二支考」
...氣の荒い師走の素見客どもは...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...軒なみにつづいてゐる古本屋を一軒一軒素見(ひやか)して宗教物ばかりをあつめてゐたころで...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...素見(ひやかし)らしい若いのが一人二人...
山本笑月 「明治世相百話」
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