...紛紛たる現実性の不足などは忽(たちま)ち詩の中に消滅してしまふ...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...政治家政治家の我我素人よりも政治上の知識を誇り得るのは紛紛たる事実の知識だけである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...事実しかし紛紛たる事実の知識は常に民衆の愛するものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...石磴をあがり詰めると檜の香(か)の紛紛(ふんぷん)する小社(こやしろ)があった...
田中貢太郎 「ある神主の話」
...そうした人たちが眼先が暗んでいるように紛紛として歩いていた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...それほど私は俗界の紛紛に悩まされたのだった...
中勘助 「独り碁」
...諸説紛紛...
萩原朔太郎 「宿命」
...雖三議論紛紛...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...「霰雪白紛紛(さんせつはくふんぷん)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紛紛逞三端...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...天下従是紛紛乱...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索