...頭は禿げているというよりも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...頭の禿げた松藏に背負してる間に...
石川啄木 「鳥影」
...島根県のある赤禿げ山の顛(いただ)きだった...
海野十三 「空中墳墓」
...これで支配人の禿げ頭がキラキラと光っているところがうつってでもいれば...
海野十三 「○○獣」
...そして禿げかゝつた額際を暴(やけ)に掻きながら「その二見が浦の真中から...
薄田泣菫 「茶話」
...掌面(てのひら)でそつと禿げ上つた額を撫でた...
薄田泣菫 「茶話」
...事によつたら頭の禿げたお爺さんかも知れない...
薄田泣菫 「茶話」
...雀よ雀よ御主人のおかへりだ(緑平老に)香春をまともに別れていそぐ別れてきた荷物の重いこと別れてきて橋を渡るのである靄がふかい別れであつたひとりとなつてトンネルをぬけるなつかしい頭が禿げてゐた(緑平老に)・塵いつぱいの塵をこぼしつゝゆく石をきざみ草萠ゆる若葉清水に柄杓そへてある・住みなれて筧あふれる・あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ□・衣がへ...
種田山頭火 「行乞記」
...額の少し禿げた天神髯(てんじんひげ)の五十位の男が出て来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...禿げあがった額をハンカチでごしごし拭いた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...禿げあがってる頭から額へかけて...
豊島与志雄 「自由人」
...そしてその中に、自分の火傷の跡、ひきつった皮膚や、ちぢれた耳や、赤光りの禿げや、殊にあかんべえの大きな眼が、まざまざと浮き上ってきました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...頭は大分前からすっかり禿げ上ってしまっていたが...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...もし嫁にくる前から禿げているなら欺(だま)されたのであると口へは出さないが心の中(うち)で思う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...よく禿げた頭を店口に持つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊豆国など毎度これがために草山は禿げになって春夏も冬に同じく...
南方熊楠 「十二支考」
...あなたの様に禿げている人は珍しいというので...
柳田国男 「故郷七十年」
...通行人の禿げ頭をなでて叱られたり...
山川方夫 「演技の果て」
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