...Aさんの主張は紛れもない事実に基づいている...
...彼女の美しさは紛れもない...
...私たちのチームは紛れもない勝利をおさめた...
...彼の過去の犯罪歴は紛れもない事実だ...
...紛れもない真実を言ってくれてありがとう...
...紛れもない幽魂(たましい)そのものの声で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...これは自分が昔手馴れた水差の蓋に紛れもないと仰っしゃって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...たまは紛れもないプレビアンでボルシェビキでからだ不相応にはげしい食欲をもっていた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...又その紛れもない客観的な役割から判断しても...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...おれは悪党だ! 紛れもない悪党だ!」と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「ホーイホイ」人間の声であることは紛れもないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...多与里」それは紛れもない多与里――曾てはお七のモテルになって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...こちらへお出(い)でなさいませ」声は紛れもない足の下...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...紛れもない母親の手で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...紛れもない犬の汚物(をぶつ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんどはもう紛れもない...
久生十蘭 「金狼」
...日比谷公園の青銅(ブロンズ)の鶴が噴水の飛沫とともに美しい歌を唄い出すというのはもはや紛れもない事実になり...
久生十蘭 「魔都」
...何か変ったことでも……」紛れもない宗皇帝の声だった...
久生十蘭 「魔都」
...それは数年前に撮った紛れもない彼女の写真だった...
松本泰 「日蔭の街」
...それは紛れもない事実だけれども...
山本周五郎 「季節のない街」
...「ところがこのあいだ、町方の青木千之助という与力がしらべたんですって」とおしのはゆっくり続けた、「不審なことがあるから、墓を掘り返して三人の遺骨をしらべ、蘭方医に鑑定させてみたんですって、――すると、御夫婦のほうは間違いなかったけれど、娘のほうは違うんですって、男と女は腰の骨でわかる、その骨は娘のものではなく、紛れもない十六、七の男の骨だったそうよ」「それは」源次郎は唾をのんだ、「いったいそれは、どういうことだ」「つまり娘は生きているというわけよ」「ばかなことを、ばかな」と彼は首を振って云った、「だって現にむさし屋では、ちゃんと三人の葬式を済ましているじゃないか」おしのはあやすように笑った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...丹三郎の生きかたには紛れもないし迷いもない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...紛れもない主人の娘の――お市であった...
吉川英治 「夕顔の門」
便利!手書き漢字入力検索