...その柿の皮があかあかと紙くずとごったになって敷き石の上に散っていた...
有島武郎 「或る女」
...紙くずがとびまわり...
海野十三 「三十年後の世界」
...しかし、この町はほこりは立たず、紙くずはなく、路面(ろめん)ははだしで歩いても足の裏がよごれないように見えた...
海野十三 「三十年後の東京」
...その紙くず同様のものを百万円で買おうというのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...あとの半分が紙くず同然になったからといって...
江戸川乱歩 「大金塊」
......
竹内浩三 「十二ヶ月」
...部屋一ぱいに、れいのかつぎの商売道具らしい石油かんやら、りんご箱やら、一升ビンやら、何だか風呂敷に包んだものやら、鳥かごのようなものやら、紙くずやら、ほとんど足の踏み場も無いくらいに、ぬらついて散らばっている...
太宰治 「グッド・バイ」
...紙くずや藁(わら)を庭先で燃やしていると...
太宰治 「斜陽」
...ただし市会議員のよこしたのだけは紙くずかごに入れるようである...
寺田寅彦 「年賀状」
...ぜひ相談せねばならぬ家事の問題が起こっても、耳には入れられず、夫の気をちらせてはならず、頭を使うから特別の料理を作らねばならず、うっかりしているとネクタイなど忘れて飛び出すので身のまわりの世話も手がぬかれず、畳にまでいちめんに広げられた調査カード、ノート、参考書、写真、紙くずなど、片づけていいものやら悪いものやらわからず、夜の帰宅時間は定まらないし──こんな夫の世話をよくも妻はあの細腕でなしとげたものであった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...紙くずが踊っていたのです...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...誰も手をかけるものがないのに紙くずがしきりに踊っている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...紙くず籠へ投げこんだときには...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...紙くずすらなく無駄骨だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その場合あなたの優先株式は紙くずになります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...紙くずを取引しても意味がない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...紙くず拾いもある...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...硯屏の前に小さい紙くずが一つのって居た...
宮本百合子 「木蔭の椽」
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