...然しここにくれぐれもお前に注意しておかねばならぬのは、今までお前が外面的の、約束された、習俗的な考え方で、個性の働きを解釈したり、助成したりしてはならぬという事だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...いよいよ安全にして健康なる発展を遂(と)げることが約束されたわけである...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...今こそ科学小説時代が約束されたと僕が思ったのもほんの束(つか)の間(ま)のことで...
海野十三 「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」
...これは俳句というものが特別に約束された文字の働きを持っているからである...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...約束された結婚に青春の夢を寄せてゐたものだつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...それは始めから約束された課題であった...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...こうした約束された言葉と文章とが中心となって叙述が行なわれる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...物という言葉が臨時にその場で人工的に約束されたものでない普通の言葉であればこそ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...約束されたる新しい世界――民衆に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...永遠の幸福を約束された天国である...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...彼等の間において約束された秘密は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御帰朝之上ハ御面晤ヲ得詳細御商議可申候」と約束された...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...約束されたのである...
蜷川新 「天皇」
...私にむかって採用を約束された...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...いい玩具を上げようと約束された子供みたいに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...しかしこれ等の美によって人間の幸福が約束されたわけではありません...
柳宗悦 「民藝の性質」
...梁山泊のあるじとなることもまた約束された...
吉川英治 「新・水滸伝」
...約束されたもののように...
吉川英治 「野槌の百」
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