...受附の男は何か頻りに聞き糺しながら面会の手続をしてやつてゐるらしかつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...姓を糺し婚姻すべき時節を延ばさず取り結ぶべきことに候...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...先刻のお坊さんのことを聞き糺した...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...作者に問い糺してみるまでもなかろう...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...などと問い糺しはじめた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...どうして馭者か馬丁からあの一行がどこの誰だか訊き糺しておかなかったのだろうと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼に農奴を売った人々を訊き糺して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もう一度よくノズドゥリョフに訊き糺してみるのも強ち無駄ではなかろうという意見に落著したのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...前後の模様を訊き糺してみることにした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...問ひ糺して見ても誰ひとり知つてゐる者がない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...公裁を仰がずして其喧嘩の是非を糺して...
福沢諭吉 「帝室論」
...根掘葉掘訊き糺してゐるうちに...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...昨夜遲く迄責め糺したあげく...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...記者は先づ自分と父との間に職業問題に就き「意志の疎隔を生じ居れりとの風説」を糺したと云つてゐるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...こんな人が來るんだがいいかどうかを聞き糺したが...
室生犀星 「巷の子」
...というふうに思うのです」その点を糺してみたが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それはお言葉までもなく……」それから私が問い糺したところによると...
夢野久作 「暗黒公使」
...侯爵の方とて聞き糺して見ることも出来ず...
横光利一 「旅愁」
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