...そして一年に約六週間はたらくことによって生活のすべての費用を弁ずることができるのを発見した...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...用を弁ずるだけの伎倆(はたらき)はある...
徳田秋声 「爛」
...余は駅長に向って当用を弁ずる傍(かたわら)...
夏目漱石 「思い出す事など」
...辛(から)く日常の用を弁ずるだけの言葉を使ってすましていた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...手紙で用を弁ずる事にした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...不幸にして痳疾(りんしつ)を患(うれ)いたからと申して臍(へそ)で用を弁ずる事ができなくなりました...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...しまいに通じるだけは通じても用を弁ずる事ができなかった...
夏目漱石 「明暗」
...眼前の用を弁ずる中味に乏しいのは...
夏目漱石 「明暗」
...それでももう少しで刻下(こっか)の用を弁ずるために...
夏目漱石 「明暗」
...単に日常生活の所用を弁ずるだけの言語として止まっていた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...いやまた唐(から)の車は一輪で用を弁ずるがごとく...
久生十蘭 「玉取物語」
...町用を弁ずるの傍に生徒の世話をも兼ぬるゆえ...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...折々(おりおり)私の財嚢(ざいのう)から金を出して塾用を弁ずることも出来ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...騎(の)り試みるに快活に用を弁ずるから...
南方熊楠 「十二支考」
...翻訳書で当用を弁ずることが出来...
森鴎外 「かのように」
...手水(ちょうず)などの用を弁ずるもので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...これも毎年その月に祭典を営む社があってその日の費用を弁ずるために設けられた田の所在である...
柳田國男 「地名の研究」
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