...糊沢山(のりだくさん)の折目高...
泉鏡花 「悪獣篇」
...先輩落語家の物真似でその日を糊塗してゐるやうだ...
武田麟太郎 「落語家たち」
...」眼をひらけば冥茫模糊...
太宰治 「お伽草紙」
...なにか曖昧模糊たる夢想を楽しんでいたに違いない...
豊島与志雄 「楊先生」
...血糊に固まった着物...
直木三十五 「南国太平記」
...○人おのれの他に及ばざる事を知って然も学ぶの意なく唯欺いて一時を糊塗せんと欲するや其の為す処のものこれを模倣となす...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...糊のきいた肌ざはりのいゝ浴衣に換へさせられた...
長塚節 「開業醫」
...糊でビリビリの日覆をかけた小学帽とが掛かつてゐた...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...きちんと糊付がしてあった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...己れに関する彼女等の話題を糊塗せんがために...
牧野信一 「毒気」
...しかしながら私の団子坂菊細工の記憶は殆んど曖昧模糊たるもので...
正岡容 「根津遊草」
...口を糊(のり)する能はず...
正岡子規 「病牀譫語」
...糊を一銭買わせた...
宮本百合子 「一太と母」
...曖昧模糊(もこ)たる文体が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...糊皿で糊を延ばしながら...
山本周五郎 「さぶ」
...おれの手は血糊(のり)でヌラヌラしてきたから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...大村郷左衛門様こう書いた送り状をベタリと糊(のり)で貼った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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