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饗庭篁村 「木曾道中記」
...れいの雲煙模糊の大陸なのである...
太宰治 「佐渡」
...日々僅かな布施(ふせ)を得て糊口(ここう)を凌(しの)いでいたらしかったが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...悉皆屋と糊屋とを一軒一軒探(たず)ねて歩いてみよう...
近松秋江 「狂乱」
...木皿に糊づけになっていた玩具の七面鳥を呑み込んじゃったらしい...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...その大きな封糊がまだ湿っているのに気づいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は二枚のガラスの間に糊付(のりづ)けにされた小さな丸いカードを一枚持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...終日糊を煮て押入の壁を貼りつゝ祭の夜とでも題すべき小品文の腹案をなす...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...先づ差当り白米の代価百文に付(つき)五合ならねば窮民口を糊(こ)し難しと記し...
中里介山 「大菩薩峠」
...他の病室の患者の慰めなりといへどもひとの枕のほとり心づかざれば未だみしこともなく朝まだき涼しき程の朝顔は藍など濃くてあれなとぞおもふ僅に凌ぎよきは朝まだきのみなり蚤くひの趾などみつゝ水をもて肌拭くほどは涼しかりけり夕に汗を流さんと一杯の水を被りて糊つけし浴衣はうれし蚤くひのこちたき趾も洗はれにけり涼味漸く加はる松の木の疎らこぼるゝ暑き日に草皆硬く秋づきにけり三二十三日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...鍋に残つてゐる糊に注がれてゐた...
原民喜 「小さな村」
...すぐ裏の浪人者……青地源右衛門(あおちげんえもん)……」「知らないわけはない……糊(のり)売ばばあの奥どなりの...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この画面の模糊とした灰白(かいはく)の部分は...
久生十蘭 「蝶の絵」
...暫らくすると彼は又しても狡く立ちって自分の非を糊塗しようと思い...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...猟奇的なる舞台面の工夫や悪生活の単なる記録に依つてのみ色彩の変化を糊塗する如き影灯籠の踊りを時には休止して...
牧野信一 「浪曼的時評」
...洗濯物に糊(のり)を附けて乾(ほ)すによい日だと...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...或いは彼らの感覚的作物に対する貶称意味が感覚の外面的糊塗なるが故に感覚派の作物は無価値であると云うならば...
横光利一 「新感覚論」
...模糊(もこ)として見渡される...
吉川英治 「随筆 新平家」
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