...取り上げて頁をパラパラ拾い読みすると...
石川欣一 「可愛い山」
...坐っているときにはいつも一字々々拾い読みして...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...三歳からだろうがそれより以前から拾い読みにポツポツ読んでいた...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...この赤鉛筆で丸をつけたある字を拾い読みするのんか」総一郎は娘にいわれたとおり...
海野十三 「蠅男」
...三土氏は拾い読みをしながら...
薄田泣菫 「茶話」
...外国文学では流行していたアーヴィングの「スケッチ・ブック」やユーゴーの「レ・ミゼラブル」の英語の抄訳本などをおぼつかない語学の力で拾い読みをしていた...
寺田寅彦 「科学と文学」
...田舎(いなか)の親戚(しんせき)へ泊まっている間に「梅暦(うめごよみ)」をところどころ拾い読みした記憶がある...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...帰りの電車の中でところどころ拾い読みにしてみると...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...盛衰記や保元平治物語を拾い読みした...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あるいは畳にねそべって拾い読みする雑誌を...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...拾い読みをはじめた...
久生十蘭 「金狼」
...気分のいいときに拾い読みした短篇中の心にしみたかずかずの情景が...
堀辰雄 「「美しかれ、悲しかれ」」
...」という哀婉(あいえん)な一章などを拾い読みしたりしつつ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...新聞を拾い読みしたり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...「こうでしょ」「読み直してごらん」と甲斐が云った、「どれか一つ字が違っていやあしないか」かよはおちょぼ口をひき緊め、大きな眼をみはって、一字一字、拾い読みをした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...妾もその中の大きな活字だけを拾い読みしてみると……この号外をここに挟んでおくわ……ごらんの通りトテモ大変な活字だらけなの……...
夢野久作 「ココナットの実」
...本屋で買って来た椿姫を拾い読みしてから...
横光利一 「旅愁」
...二枚拾い読みしておりましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
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