...彼はお馨(けい)さんと其恋人葛城(かつらぎ)勝郎(かつお)を憶(おも)い出さぬことは無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...解き難く見えた理論の葛藤を...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...だから養子が死んでそのまた養子が跡を続(つ)いだら葛根湯(かっこんとう)がアンチピリンに化けるかも知れない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...又「アンタマン」島(榜葛剌近傍)ノ兒童ノ事ヲ記セル書ニモ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...白く 咲いたは葛(くず)の花花は さまざまよい 眺め...
野口雨情 「未刊童謡」
...すると葛籠の中は誰だらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大正六年一月十日葛飾の紫烟草舎にて北原白秋序詩の表現の目的は単に情調のための情調を表現することではない...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...多くの人々は優れたる葛藤をつくりながら解決に於いて失敗する...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...そして中村氏をはじめ久保田万太郎氏や故葛西善蔵氏に多くの鞭韃を与へられながら...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...葛飾の生活はそれぞれ私にとつてなかなかに好もしかつたのに引代へて...
正岡容 「東京万花鏡」
...父母怖れて棄つると猴が葛(くず)の葉を食わせて育てた...
南方熊楠 「十二支考」
...コルンスタッチの方は葛よりも長く煮ないとかえりません...
村井弦斎 「食道楽」
...しかし葛は滑(なめら)かで塵(ちり)を止(とど)めませんから...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...祭終りて行ふものをこゝに入れる引合ひ餅の神事 大和葛村引合八幡一三...
柳田國男 「祭禮名彙と其分類」
...山賊輩はお絹を葛籠から担ぎ出す...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...葛西村は水のついているところもある...
山本周五郎 「青べか日記」
...諸葛瑾(しょかつきん)などの輩(ともがら)ですが...
吉川英治 「三国志」
...――釈迦の拈華瞬目(ねんげしゅんもく)がすでに葛藤の始まりである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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