...此の如きは未だ問題を其焦點に持來すことを知らざる無自覺の閑葛藤であつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...本能的生活の葛藤(かっとう)にあっては...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...葛飾(かつしか)の眞間(まゝ)の手古奈(てこな)が昔偲(しの)ばれて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...私は早速御苦労千万にも近所の薬屋から葛根湯を一包とついでに万古(ばんこ)焼きの土瓶を買って来て...
橘外男 「葛根湯」
...あすこの葛西さんを知ってるだろう」と...
田中貢太郎 「赤い花」
...その藤葛が横に靡けば...
田中貢太郎 「仙術修業」
...五月と云うのに藍微塵(あいみじん)の葛織(くずおり)の袷(あわせ)羽織を引っかけて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...彼葛城の為にも、彼女自身の鍛錬(たんれん)の為にも、至極好い思立(おもいたち)と看(み)たのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...古めかしい葛籠が...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...ふらりと葛西町の家へ尋ねて来まして...
永井荷風 「来訪者」
...二人の間の執拗(しつよう)なる葛藤(かっとう)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...與三郎の部屋を通つて隣の八疊の納屋の押入の葛籠を刺したとしても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いくらかは花を植えてあった前庭も葛や葎にとじられて...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...師匠のはからいで、この集りは、寿女さんの数寄屋町在住の折りの繍によって結ばれた縁故にたよって、葛岡連之助氏、それに、銀三、俊男、この少年は、寿女さんが師匠の許をひく数日前に弟子入りしたのだから、もう五年余りからになる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...親しくそれにお訊ね遊ばしてごらんなさい」「一客とは誰か」「諸葛瑾(しょかつきん)の弟...
吉川英治 「三国志」
...諸葛(しょかつ)先生ではないか...
吉川英治 「三国志」
...葛城(かつらぎ)...
吉川英治 「私本太平記」
...実質にある自分の弱点が呼んだ社会的な葛藤(かっとう)とが...
吉川英治 「親鸞」
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