...藤葛が張りあって来た...
田中貢太郎 「忘恩」
...覺むれば、雨降り出でぬ、近くは嫩艸、三笠、遠くは志貴、葛城の山々、かしここゝの聚落、煙雨に裹まれて、興福寺の五重塔、猿澤池、一しほ優なるながめなり、几帳をへだてゝ坐睡したる女を見るがごとし、強ちに我が寢惚て見し故のみにはあらず...
内藤湖南 「寧樂」
...或る時葛岡という馬に乗った時に...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...葛洪の神僊伝が出るまで...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...下女が好い香(におい)のする葛(くず)の粽(ちまき)を...
夏目漱石 「それから」
...弱点のみを心の奥にある葛籠(つづら)に詰め込むか...
新渡戸稲造 「自警録」
...葛根湯(かつこんたう)を二杯も呑んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それへお砂糖とお醤油で味をつけて葛を引きます...
村井弦斎 「食道楽」
...葛岡連之助著「日本刺繍講話」という書物を見かけたが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...掛川の宿が葛布(くずふ)の名で知られてから...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...葛(かつら)の蔓(つる)のように旋(めぐ)りつつ登ってしまう...
柳田国男 「海上の道」
...(F・O)S=庄屋の表葛籠が人々の手によって山へ送られる...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...葛陂(かつは)の堤を...
吉川英治 「三国志」
...以来「諸葛」という二字姓に改めたという説などもある...
吉川英治 「三国志」
...およそ諸葛瑾が行って使命に成功したためしはないからだ...
吉川英治 「三国志」
...諸葛丞相(しょかつじょうしょう)に取次いでくれ)と...
吉川英治 「三国志」
...甘葛(あまずら)と餅で作った美しい五色の菓子は...
吉川英治 「私本太平記」
...わしは諸葛孔明(しょかつこうめい)というところかな」お通は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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