...建築の華麗と精細な彫刻の美とに眼をおどろかされる...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...これは精細な観測に基づいた補正を加えることになっていたのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...其秋の盛岡に關する精細な記述に代ふるに...
石川啄木 「葬列」
...すなめりの類の精細な写生図が羅列してあったのでわれわれ二人の中学生は眼を丸くしてそれを点検したばかりでなく...
寺田寅彦 「初旅」
...氏の精細なポレミックを無効に終らせる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...――精細な教授の頭脳は最後に...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...精細な研究が出來るのである...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...目録學として精細な内容に關係して書いたのはありませぬ...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...飛騨を取らねばならぬということに精細な研究を積み...
中里介山 「大菩薩峠」
...二六時中精細なる描写に価する奇言奇行を弄(ろう)するにも関(かかわ)らず逐一これを読者に報知するの能力と根気のないのははなはだ遺憾(いかん)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...生牡蠣と鶏と……これだけのご馳走がお前のために用意してあるのだ」といってそれらの料理について精細な描写をした...
久生十蘭 「黒い手帳」
...また精細なる図も同じく肉眼で描きます...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...俳句にては人事を講究すること小説家の如く精細なるを要せずといへども...
正岡子規 「俳諧大要」
...けだし精細なる人事はこれを十七字中に包含せしむる能はずといへども...
正岡子規 「俳諧大要」
...お梅は自分もこれに倣(なら)つて精細な計算帖をつくる氣になつて暇を告げた...
正宗白鳥 「孫だち」
...畢竟(ひっきょう)は都市住民のさまで精細なる地域地名を要求しなかったことを示している...
柳田國男 「地名の研究」
...精細なる限地的の調査に伴のうて...
柳田國男 「地名の研究」
...そこでその精細な御観察の便宜と致しまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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