...自分も生の粟(あわ)をほおばるのだった...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...何の花?』『罌粟(けし)...
石川啄木 「札幌」
...穂の出初(でそ)めた粟畑がある...
石川啄木 「赤痢」
...書中自在二千鍾粟一...
市島春城 「読書八境」
...周囲は薄や粟からで囲ってある...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...いっぱい――濡(ぬ)れ手に粟(あわ)でさあ」とあさましいことを言った...
高見順 「いやな感じ」
...唯尤も近い入口の柱に吊つた籠の雲雀のみは茶碗の粟をこぼしつゝ逆立つた頭の毛を天井の網に突き當て/\もがいては絶えず鏡裏に活動して居る...
長塚節 「おふさ」
...夜はじめてをきく垣に積む莠がなかのこほろぎは粟畑よりか引きても來つらむ十日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...黄色い粟飯(あわめし)が続いた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...それは粟(あわ)おこしを食った子供の口の辺に似ていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...腹一ぱい粟の粥が食いたい...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...只管(ひたすら)に粟の実を割るのである...
宮本百合子 「餌」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...粟粒を投げてはこれに針のめどをくぐらせてあやまたないという男を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「粟の粥(かゆ)ですが...
山本周五郎 「橋の下」
...身内の毛穴がゾクゾク粟立(あわだ)つ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...其(それ)等を公園の木立(こだち)の下の人込の中で見るのは罌粟(けし)の花を散らした様である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼の粟津ヶ原の戦死の状は...
吉川英治 「随筆 新平家」
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