...みつみつし 久米の子らが粟生(あはふ)には臭韮(かみら)一莖(もと)二四...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...下食は粟糠(あはぬか)に稗(ひえ)乾菜(ほしな)などまじえて喰ふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...およそ四かへりして粟はなくなってしまった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...ひゅうがのかみの首としがいとをつなぎあわせて粟田口(あわたぐち)においてはりつけになされました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...粟田宮を要して謹慎せしむ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...至るところに花が咲いている、矢車草、罌粟(けし)、菫(すみれ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雛はたちまちに粟粒を食い初めた...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...一粒の粟(あわ)をも持たない小鳥から十万フランの年金をも持たない僕自身に至るまで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...(注略)絳地粟十張...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...或る時は餌壺(えつぼ)が粟(あわ)の殻(から)だけになっていた事がある...
夏目漱石 「文鳥」
...粟(あわ)は一面に縁側に散らばっている...
夏目漱石 「文鳥」
...赤ん坊の罌粟(けし)坊主を剃つたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江南の懐寧県では、豆、粟、粳米等を炒(い)って室隅に擲(なげう)って鼠に食わしめ、炒雑虫(虫焼き)といい、この晩は鼠の事を一切口外せず、直隷永平府地方では、この夜鼠が集って宴会するから燈火を付けて邪魔しては年中祟らるといい、直隷の元氏県より陜西の高州辺へ掛けては、婦女鼠の妨げをせぬよう皆家を空しゅうして門の方に出づ...
南方熊楠 「十二支考」
...じぶんで粟餅(あはもち)をこさへて見たくてたまらなかつたのだ...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...さうして其中には又粟を入れることもあるのである...
柳田國男 「食料名彙」
...(なんという理由もなく)ぞっと膚が粟立つのを感じた...
山本周五郎 「風流太平記」
...「雛罌粟(コクリコ)の盛りの頃には猶(なほ)未(いま)だ一人(ひとり)して故郷(ふるさと)を見に帰るべき心ゆめ持たず候(さふら)ひき...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...粟田口(あわたぐち)の草庵にいる養父(ちち)の範綱――今ではその俗名を捨てて観真(かんしん)とよぶ養父へ宛てて...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??