...粟野さんはいつも易(やす)やすと彼の疑問を解決した...
芥川龍之介 「十円札」
...十人ばかりの教官も粟野さん一人を残したまま...
芥川龍之介 「十円札」
...毛孔は粟(あわ)のつぶのようにたちます...
海野十三 「怪塔王」
...兄(いろせ)天押帶日子(あめおしたらしひこ)の命は、春日の臣、大宅の臣、粟田の臣、小野の臣、柿本の臣、壹比韋の臣、大坂の臣、阿那の臣、多紀の臣、羽栗の臣、知多の臣、牟耶の臣、都怒山の臣、伊勢の飯高の君、壹師の君、近つ淡海の國の造が祖なり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...最近には粟野秀穗君が...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...粟や稗なんぞを食べやしません」「そうですかね」「そうだともさ」「では...
中里介山 「大菩薩峠」
...それであるのに彼等(かれら)は肥料(ひれう)の缺乏(けつばふ)を訴(うつた)へつゝ其(そ)の藁屑(わらくづ)や粟幹(あはがら)や其(そ)の他(た)のものが庭(には)に散(ち)らばつて居(ゐ)ても容易(ようい)にそれを始末(しまつ)しようとしない...
長塚節 「土」
...近所(きんじよ)から聚(あつ)めた粟幹(あはがら)の僅少(きんせう)な材料(ざいれう)が葺草(ふきぐさ)であつた...
長塚節 「土」
...天界からみたら粟粒(あはつぶ)ほどの人間なンだが...
林芙美子 「浮雲」
...さっそく仕度にとりかかり、食糧として小麦粉、炒粟、乾葡萄、塩、唐辛子粉、榧の油、木椀に木匙、羊の長毛を内側にして縫いあわせたツクツク(寝袋)、燧(ひうち)道具、薬品といった類のものを、八貫目ばかり荷にしてテンバという山案内に背負わせ、地図と磁石を靴のなかに隠し、カンプゥタンを出発したのは、明治卅三年の六月十二日のことであった...
久生十蘭 「新西遊記」
...今村次郎の速記をもって「牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」「安中草三」「塩原多助」「美人の生埋」「粟田口」「乳房榎(ちぶさえのき)」「江島屋」「英国孝子伝」と相次ぐ名作が...
正岡容 「圓朝花火」
...それから粟(あは)の穂や...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...肌に粟を生じたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...六平太先生や粟谷...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...野生の雛罌粟(コクリコ)と矢車草とが総(すべ)ての畦路(あぜみち)と路傍とを埋(うづ)めて咲いて居るのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...粟(あわ)にも粟の味わいなく...
吉川英治 「三国志」
...「粟田口(あわたぐち)の大僧正のもとへ...
吉川英治 「親鸞」
...粟田口(あわたぐち)から近江へ落ちて行った...
吉川英治 「源頼朝」
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