...語学的天才たる粟野さんはゴッホの向日葵(ひまわり)にも...
芥川龍之介 「十円札」
...さうとすれば無邪気と云はうか無智と云はうか実に笑ひを禁じ得ないと一緒にまた肌の粟立つ程恐ろしくも感ぜられる...
伊藤野枝 「女教員の縊死」
...粟(あは)稗(ひえ)を刈(かり)こむころなれば家に居(を)る男を見ず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...粟は黄いろの穂をゆたかにたれてうつくしい...
高村光太郎 「山の秋」
...李と粟飯を神饌として献る古例である...
中勘助 「府中のけやき」
...粟か稗にかえてくる...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟我も雛罌粟作者夫妻の巴里に遊んだのは欧洲大戦以前の爛熟時代で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...粟返せ...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...粟粒大(ぞくりふだい)の物が膚(はだへ)に満ちてゐるのを知つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其中に粟の鳥を逐ふ女の事があつた...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...ふかみどりなる罌粟(けし)の葉は...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...肌に粟(あわ)を生ぜずには聞かれなかったに違いない...
吉川英治 「江戸三国志」
...もちろん粟、黍(きび)、草根まで混合してある飢饅時の糧米なので、兵の胃ぶくろは満足する筈がない...
吉川英治 「三国志」
...粟(あわ)の雑煮餅を...
吉川英治 「新書太閤記」
...一つまみの粟(あわ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...肌に粟(あわ)が生じてくる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...粟生(あわう)の光明寺に...
吉川英治 「松のや露八」
...をり/\路ばたの畑で稗や粟を刈つてゐる人を見た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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