...百姓の粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)の産出物であるは言わでもの事であるが...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...粒々辛苦してはじめて真味がわかるくらいなものだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...粒々辛苦実にいうに忍びざる苦境を経て...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...母の粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)の金とおもえば居ても立ってもおられず...
田中英光 「オリンポスの果実」
...粒々辛苦にうたれるのである...
種田山頭火 「其中日記」
...粒々辛苦実である...
種田山頭火 「其中日記」
...まことに粒々辛苦...
種田山頭火 「其中日記」
...農夫が粒々辛苦する以上の辛苦であった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...その粒々辛苦(或は道楽)の内容を知らないのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...米は粒々辛苦なものだから一粒も粗末にしてはいけないとよくいわれていました」という話をした...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)の虎の子を根こそぎ巻きあげられ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それを春団治こそは寝食を忘れ、粉骨砕心し、粒々辛苦の結果、たとへば額とか、膝ツ小僧とか、肩のどの線とか、親指と人さし指の間とか、全くおもひもおよばざるところに哄笑爆笑の爆発点を発見し、遮二無二、その一点を掘り下げていつた大天才であつたとおもふ...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...思えばこうした永い年月の粒々辛苦の芸術行路のゆえである...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...またはその粉を糯米にまぜても食った(粒々辛苦)...
柳田國男 「食料名彙」
...そうして漬物用の菜を一般にヒラグキとも呼んでいる(粒々辛苦)...
柳田國男 「食料名彙」
...その一ページ一ページの蔭に粒々辛苦している現代ジヤーナリストのなみたいていでない苦勞ばなしや苦心をあはせて感じてくるのであります...
吉川英治 「折々の記」
...よほどな粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)で...
吉川英治 「私本太平記」
...粒々辛苦、長らく仕えて来た配所の家人たちは、ふたりの姿を見て欣し涙を抑えきれなかった...
吉川英治 「源頼朝」
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