...かえって科学というものを純粋にうけいれる素直さを持っているともいえようではないか...
海野十三 「第五氷河期」
...」火は非常に純粋になった物質の形と考えられていて生命または魂にさえ似ている...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...彼の様子や物のいいかたは純粋に好きでもあるのだから...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...恐らく純粋の者なるが如し...
高木敏雄 「比較神話学」
...またそれを叙するのに純粋の俗語を使用しているということなどは大いに注意すべき点であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...純粋なるくやしさが...
太宰治 「虚構の春」
...私は所謂純粋の津軽の百姓として生れ...
太宰治 「十五年間」
...下町の粋(いき)と云われる茶屋の板前に感心して見たり...
谷崎潤一郎 「秘密」
...純粋経済学すなわち交換価値と交換の理論...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...純粋自然科学の発達――そこから人間の技術が発達して来た――はそう云う世界観の齎物なのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...――今日の一見最も「純粋科学」的に見えて非技術的に見える物理学的諸根本理論(相対性原則・量子論・原子物理学・其の他)も...
戸坂潤 「科学論」
...さてカントは感性と悟性とを、即ち直観と概念とを区別して、恰も時間と空間とが純粋直観(乃至直観形式)であるように、範疇は純粋概念、「純粋悟性概念」であるとする...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...そういうコチコチの国粋主義者の徒党に動かされて...
蜷川新 「天皇」
...いちばん深い地獄のなかにある人びとほどに純粋に歌う者はいない...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...それで生も死も純粋な形である野獣の生活...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「玄洋社一流の真正直に国粋的なイデオロギーでは駄目だ...
夢野久作 「近世快人伝」
...純粋な精神的な暗示だけで発狂したんだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...むしろ六朝様式の純粋化あるいは完成と考えられねばならない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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