...粋(いなせ)な兄哥(あにい)で...
泉鏡花 「婦系図」
...天下の最高学府の出身者が春廼舎朧という粋(いき)な雅号で戯作の真似(まね)をするというは弁護士の娘が女優になったり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...純粋自然科学が、その研究の対象とする、純粋の自然現象と、人文的現象と相違する点に於ては、人文科学はまた精神科学と称するを得可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...共に純粋の詩的神話の神格たる点に於て...
高木敏雄 「比較神話学」
...この思惟の仕方が純粋な悟性作用と異なるのはただ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...種々雑多な因子の中にはもちろん緊張の弛緩(しかん)から来る純粋な笑いもあった...
寺田寅彦 「蓄音機」
...夫こそ最も純粋なる持続であるだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...経験主義を消滅せしめた超自然主義的な純粋意識の文学(この現象学的・マッハ主義文学!)だけが純文学だとすると...
戸坂潤 「思想としての文学」
...紀平・鹿子木・平泉・の諸氏やその他多数の国粋主義的ファッショ言論家が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...江戸の粋人の生活も聊か知る事が出来た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...実に純粋で、かつ、最も強烈な感謝であった...
中島敦 「悟浄歎異」
...徒(いたず)らに言語の純粋性を主張して...
西田幾多郎 「国語の自在性」
...そうでないところに純粋なところも持っていらっしゃるのだと拝見しています」と言っておき...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...純粋な信頼を相手に示すのでなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつも純粋でいることはむずかしい...
山本周五郎 「おれの女房」
...世間の他の恵まれた子供たちよりも遙(はる)かに純粋で...
山本周五郎 「風流太平記」
...純粋小説は、この断乎(だんこ)とした実証主義的な作家精神から生れねばならぬと思う...
「純粋小説論」
...粋(すい)な万吉の姿へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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