...大へん粋な柄ですこと...
相馬泰三 「六月」
...ドイツ人は最も純粋なゲルマン民族である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...云うまでもなく科学的な客観性を持てる筈がないからだ(この頃日本などでは東洋思想や国粋的思想の独自性というようなことを兎や角云っている人間が多いが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それが「純粋」解釈学の重大な症状であるにしても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...直観形式としての純粋直観とである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...少くとも純粋です...
豊島与志雄 「未亡人」
...今度は純粋の奥州語に多少の標準弁を交ぜて...
中里介山 「大菩薩峠」
...最も純粋な理法を抽出する学問であるが...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...一瞬の前にも還(かえ)ることのできない純粋持続の世界には...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...純粋に経験的な性質を持つ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...言語の純粋の意味に於ける主観――もしそうした言葉が言えるとすれば――は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...偶像は父親にとって常に純粋で美しい...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...白足袋に麻裏という粋な着つけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...純粋なだけに、ほかの考えようがなかったんだ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...それは自然さ純粋さ健康さを持つからでありまして...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...粋(すい)な万吉の姿へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それにも拘(かかわ)らず私は現代のロシアの気狂い染みた歴史家の記録が純粋な女性の愛情まで資本家に身売りしていることが分るのであった...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
...身と心とを同時に燃焼せしめるような純粋な恋愛であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索