...死は人をして粉黛を脱せしむ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...公々然として其間何等の粉黛の存するを許さざりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...粉黛を装わざる大男あり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...六宮(りくきゆう)の粉黛(ふんたい)何れ劣らず粧(よそほひ)を凝(こ)らして...
高山樗牛 「瀧口入道」
...苟(いやしく)も帝国大学の学生が顔に粉黛をほどこして河原者の真似をするとは何事であるか...
辰野隆 「浜尾新先生」
...先生が再(ま)た同じ訓戒を始めからやりなほして『苟も学生が粉黛をほどこして……』と来るので...
辰野隆 「浜尾新先生」
...げにや六宮(ろくきゅう)の粉黛(ふんたい)の...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...三時か四時ごろのカフェーにはまだ吸血鬼の粉黛(ふんたい)の香もなく森閑としてどうかするとねずみが出るくらいであった...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...そのためには孤立を守るためにしか役立たないようなアカデミカルな粉黛や僧侶階級的な密儀などは之をはたき落して...
戸坂潤 「思想としての文学」
...粉黛が之なのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
......
中島敦 「河馬」
...粉黛の仮と命のある人と二あるが如き生涯に入る生命のある真の人間と...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...いささか粉黛(ふんたい)を施し...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...長安の粉黛(ふんたい)はみな色を消すだろう」「太師には...
吉川英治 「三国志」
...濃い臙脂(えんじ)や粉黛(ふんたい)もこらしていなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...粉黛(ふんたい)をさせ...
吉川英治 「親鸞」
...粉黛(ふんたい)の粧(よそお)い凝(こ)らした美女が...
吉川英治 「増長天王」
...白々とした粉黛(ふんたい)の顔に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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