...或時は黄塵煙の如き陋巷(ろうかう)に籠り...
石川啄木 「閑天地」
...陰に籠つた地獄の響が聞える...
高濱虚子 「俳諧師」
...しかもこの作は丹誠の籠(こも)ったものだ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...例へば悪趣味で人を呼ぶ都会の料理屋の造り庭の全く無意味なこけおどしの石燈籠などよりも...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...そして敵の立て籠つた所は仕方がないにしても...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...この次ぎには天誅組(てんちゅうぐみ)にでもなって筑波山(つくばさん)へ立て籠(こも)るつもりだろう」「なに豆腐屋時代から天誅組さ...
夏目漱石 「二百十日」
...すぐ鳥籠を箱のなかへ入れてやった...
夏目漱石 「文鳥」
...どんな場所に閉じ籠(こ)められたか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな娘っ子の籠抜(かごぬ)けを逃がしゃしません」「近所で訊いたかい」「訊きましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...駕籠町に山浦甚六郎の浪宅を訪ねましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...印籠抉(いんろうじやくり)になつてゐる雨戸が一枚...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引戸の間から足の出ている駕籠があったら...
久生十蘭 「奥の海」
...二階では三人が各自(めいめい)の部屋に籠つて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...出入ともに駕籠(かご)の戸を開かず...
柳田国男 「山の人生」
...ひた走りに里へ降りて行った二挺の駕籠がある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この冬籠りのうちに焚(た)き尽くして乏しくなった薪(まき)を採りに出てきたのである...
吉川英治 「親鸞」
...楯籠(たてこも)ったら...
吉川英治 「平の将門」
...旅さきの旅籠屋(はたごや)などで飮むののうまいのも一に是に因るであらう...
若山牧水 「樹木とその葉」
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