...冬籠(ふゆごもり)書斎の天地狭からず炭斗(すみとり)や個中の天地自(おのずか)ら十二月二十八日 丸之内倶楽部俳句会忘年会...
高浜虚子 「五百五十句」
...リリーは窮屈な籠(かご)の中から直(す)ぐには外へ出ようとせずに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...または駕籠(かご)で榛名湖(はるなこ)まで乗(の)し...
徳田秋声 「縮図」
...そのかさは円筒状の竹籠に紙をはつたもので黒塗りの風雅な台にのつてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...ばあやは半(はん)の日(ひ)には朝早くから籠を背負つて花を売つてあるく...
中勘助 「銀の匙」
...お角さんの駕籠の中に呼びつけられた米友の油汗を流しながらの吃々(きつきつ)とした弁明が...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の籠(かご)の中に入れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...真は一瞥(いちべつ)に籠(こも)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...小田原の旅籠屋の目印を見落すところでしたよ」「白壁に消炭で描いた丸に四角...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この結構な日和に籠つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家へ籠り切りで一歩も外出しない...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...『牡丹燈籠』異装本三種は明治大正昭和の絶版文学書を一手に渉猟販布している大森の古書肆植田黄鶴堂君の好意で特に貸与してもらったもの...
正岡容 「小説 圓朝 あとがき」
...そして本物の猫も不思議そうに籠を見上げるくらいである...
室生犀星 「懸巣」
...それは昔佐竹氏の先祖がこの山に籠城(ろうじょう)していた時に...
柳田國男 「日本の伝説」
...一にこれをマトイ燈籠ともいっていた...
柳田国男 「年中行事覚書」
...毎日心を籠(こ)めた白糸を紡(う)み貯(たくわ)えて置くので...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「誰かいって駕籠(かご)を呼んで来てくれ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...張飛のここにいたるは何日(いつ)」城(ふじょう)に籠って...
吉川英治 「三国志」
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