...燈籠(とうろう)の影へ顕(あらわ)れたつけね――主人の用に商売(あきない)ものを運ぶ節は...
泉鏡花 「印度更紗」
...しかし実を云えば彼女は某重役の籠(かこ)い者であったから...
海野十三 「獏鸚」
...舵手のこうして口籠ったのはちょっと不自然に思われた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...一人の医師が小さな薬籠を手にして入って来ました...
田中貢太郎 「薬指の曲り」
...そこには正札のついた果物(くだもの)の箱や籠や缶詰の類が雑然と並んでいた...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...彼は四方閉ざされ海老錠と閂がかけられている二輪車の一種の籠のなかに入れられた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...別種の真剣さが籠っていた...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...主人を籠絡(ろうらく)したり...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の駕籠がどこから出て来たか...
中里介山 「大菩薩峠」
...上野原へ急ぐ一挺(いっちょう)の駕籠(かご)...
中里介山 「大菩薩峠」
...社頭の森の深い木立の前に置きっぱなされた二つの駕籠...
中里介山 「大菩薩峠」
...それも船酔いで引籠(ひきこも)っているのだと聞いてみれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...店先には死骸を運んで行く駕籠が用意してある樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...意外なりしは重井より心情を籠(こ)めし書状を送り来りし事なり...
福田英子 「妾の半生涯」
...駕籠のいったほうへ去っていった...
山本周五郎 「風流太平記」
...一度に取籠(とりこ)めて猛撃して来たため...
吉川英治 「三国志」
...笠置(かさぎ)籠城の天皇軍へ召された楠木正成が初めて宮方となって起つ辺から筆をとるつもりである...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...おも屋の軒には小鳥の籠が吊してあった...
和辻哲郎 「夢」
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