...最も力の籠っているのは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...越(こし)より飛騨(ひだ)へ行くとて籠(かご)のわたりのあやうきところどころ道もなき山路にさまよひてこの前置はこの句の価値を増減するに足るほど重要なものではないのでありますから前条句意を解釈する上には必要のないものとして掲げなかったのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...桃(もも)とトマトの一ぱいはいっている籠(かご)をさげて乗り込んで来たおかみさんがありました...
太宰治 「たずねびと」
...草ひばりは籠を逃れ去った...
立原道造 「夏秋表」
...既に一閑斎に詰め腹を切らせようと云う所まで取り籠(こ)めたのであったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...おのれに籠つておのれを観た...
種田山頭火 「一草庵日記」
...それから牛乳の壜の籠を取上げ...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...床下の殊更に奥深き片隅に炭俵屑籠などに包みたるものあまたあり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「その駕籠、待て!」今まで息を殺していた土方歳三が大喝一声(だいかついっせい)、自(みずか)ら颯(さっ)と太刀を引き抜くと、蝗(いなご)の如く十余人抜きつれて乗物を囲む...
中里介山 「大菩薩峠」
...次の瞬間には一行の駕籠屋が逃げ出すこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...おきいちやんの提(さげ)てゐる籠の一番上に...
野口雨情 「虹の橋」
...あやかりものの駕籠を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土蔵の中に閉じ籠められている染五郎にしては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...靜かに勉強室に閉ぢ籠つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この二種の虫を籠(かご)に入れて飼って置くのに...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...あんな印籠一つを」「でも...
吉川英治 「大岡越前」
...その花隈へ押し籠めるおつもりでしょう...
吉川英治 「黒田如水」
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和辻哲郎 「鎖国」
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