...籔の辺(あた)りには頻(しき)りに鳥の声す...
徳冨蘆花 「良夜」
...広い大きな屋敷で、池があり、竹籔があり、大木が立並んでいた...
豊島与志雄 「霧の中」
...籔の中にかけこみました...
豊島与志雄 「幻の園」
...隣りが荷馬車曳の家(うち)でこの広い野ツ原の籔の中には他に家はない...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
......
野口雨情 「のきばすずめ」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...籔蔭から飛び立つ小さな雀でさへ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...」「奴等の尻おしが籔塚の小貫林八だつてことの種まであがつてゐるんだぜ...
牧野信一 「鬼涙村」
...おまけに籔睨みらしく黒眼が眼眦に隠れかゝつてゐるのであつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...籔の中は戦場のやうな騒ぎだつた...
牧野信一 「素書」
...ふたりは籔ぎわの日向で尾を振つてゐる馬を振り返つて...
牧野信一 「肉桂樹」
...籔は中途まで進むと中窪(なかくぼ)みになつてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...筍を避け枯笹を踏んで四五間も進んでから振り返ると通つて来た竹籔が頭の上にあつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...おばアさんと二人して籔の奥まで行つて見たんだがね……」「居ないの?」「うむ...
牧野信一 「籔のほとり」
...「兎も角も籔を抜けることだけは止めて欲しいね――」「…………」「当分自分の家へ帰つたら如何かね……」「…………」「帰つて貰はうよ...
牧野信一 「籔のほとり」
...籔(やぶ)のしげみを出ると...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...さながらに死人の心臓を取って喰うという魔性の者のような物々しさ……又は籔(やぶ)の中に潜んでいる黒蝶の仔虫(さなぎ)を何万倍かに拡大したような無気味さ……のみならず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...明日は御嶽へ登るべき身の足の疲勞を氣遣つて籔原から馬車に乘る...
吉江喬松 「山岳美觀」
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