...風だった竹籔の音が...
芥川龍之介 「運」
...いくら行つても籔ばかりで首の出せない時は此儘で歸れずに力が盡き腹が空つて體が冷えて死んでしまふのではないかと考へる...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...『子を棄てる籔』は...
田山録弥 「自他の融合」
...庭園というよりは嶮しい生垣もしくは土手といいたい一むらの籔地がある...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...暗黒な籔の中から...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...籔や灌木の陰に潜み込む...
豊島与志雄 「田園の幻」
...籔蔭から飛び立つ小さな雀でさへ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...」「奴等の尻おしが籔塚の小貫林八だつてことの種まであがつてゐるんだぜ...
牧野信一 「鬼涙村」
...竹籔の中から突然...
牧野信一 「肉桂樹」
...はちすの生垣にあいてゐる竹籔の奥の穴が光つてゐるのを指さした...
牧野信一 「肉桂樹」
...山越えに使ふべき息杖を探すために川向ふの竹籔へ赴いた...
牧野信一 「剥製」
...籔の雑草かりを手伝つたり...
牧野信一 「籔のほとり」
...あの竹籔の奥で、真昼でも薄暗かつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...彼はそゝくさと威容を直しながら年寄の家へ向つて竹籔を脱けた...
牧野信一 「籔のほとり」
...「お宅の籔は珍らしい...
牧野信一 「籔のほとり」
...そつと顔をあげて外を眺めてゐると簑を着た男が小走りに籔の中へ駆けて行くのが眼に映つた...
牧野信一 「籔のほとり」
...星明りに透かしてみると墓原(はかはら)らしい処は一面の竹籔となって...
夢野久作 「名娼満月」
...例えば「籔の中」のごときがその一例だ...
横光利一 「新感覚論」
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