...風だった竹籔の音が...
芥川龍之介 「運」
...籔や灌木の陰に潜み込む...
豊島与志雄 「田園の幻」
...籔の中にかけこみました...
豊島与志雄 「幻の園」
...うっとうしい籔くぐりよりは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その頃東十六条と言へば札幌農学校から十丁程も東の籔の中で人家なぞのあるべき所と思はれない...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...隣りが荷馬車曳の家(うち)でこの広い野ツ原の籔の中には他に家はない...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...雀の家雀のお家(うち)はどこでせう雀に聞いてもかくしてる子雀 だまして聞きませう学校のうしろの篠籔はわたしのお家と云ひました...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...籔蔭から飛び立つ小さな雀でさへ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あすこの籔の陰だ...
牧逸馬 「土から手が」
...籔の中は戦場のやうな騒ぎだつた...
牧野信一 「素書」
...竹籔をとほして四方へ陰々とこだまを返してゐた...
牧野信一 「肉桂樹」
...はちすの生垣にあいてゐる竹籔の奥の穴が光つてゐるのを指さした...
牧野信一 「肉桂樹」
...薄明りの射した籔の中を...
牧野信一 「肉桂樹」
...彼は一目散に庭を横切り笹籔に覆はれた土堤を上へ上へと兎のやうに伝つて庚申堂の裏手に達した...
牧野信一 「村のストア派」
...籔の雑草かりを手伝つたり...
牧野信一 「籔のほとり」
...「お宅の籔は珍らしい...
牧野信一 「籔のほとり」
...小道を隔てて孟宗竹(まうそうちく)の大籔(おほやぶ)がある...
森鴎外 「大塩平八郎」
...籔道をくゞり拔けて溪流の岸へ下りた...
吉江喬松 「山岳美觀」
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