...神泉苑(しんせんえん)の外を通りかかりますと...
芥川龍之介 「邪宗門」
...この貴重な秘庫を民間奇特者に解放した一事だけでも鴎外のような学術的芸術的理解の深い官界の権勢者を失ったのは芸苑の恨事であった...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...うらわかき苑(その)の無花果...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...御苑の植込に所嫌はず西洋種(だね)の苜蓿が一面に生(は)へ繁つて...
薄田泣菫 「茶話」
...この神苑の花の下をさまよう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...手紙と熟柿と代へていつた垣のそとへ紫苑コスモスそして柿の実秋風...
種田山頭火 「其中日記」
...芒(すすき)の蓬々(ほうほう)たるあれば萩の道に溢れんとする、さては芙蓉(ふよう)の白き紅なる、紫苑(しおん)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、釣鐘花(つりがねばな)、虎の尾、鶏頭、鳳仙花(ほうせんか)、水引(みずひき)の花さま/″\に咲き乱れて、径(みち)その間に通じ、道傍に何々塚の立つなどあり...
寺田寅彦 「半日ある記」
...文苑英華を三大書とし...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...そんなにして無言のままに紫苑(しおん)や...
中勘助 「小品四つ」
...竹田屋藝苑※書持参...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...神宮外苑の芝生の上で逢った...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...十一月十一日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕十一月十一日 水 第十九信 曇天午後二時外苑で三万人の学生や青年団が音楽祭をやって君ガ代をうたっている ラジオ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...紫苑(しおん)色の厚織物の服を下に着て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その花苑と菜圃との境にて文體の俄に變ずるさまいと可笑し...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...『古事類苑』に引用した松岡玄達の『本草一家言』には...
柳田國男 「アテヌキという地名」
...ひとりは鹿苑寺(ろくおんじ)の周(しゅうこう)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...神苑のそよ風に鳴っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...御苑(ぎょえん)のほとりに立つとかすかに耳にさわるというので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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