...公苑など尋ねめぐりて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...食後、お苑さんは、去年生れた可愛い赤坊の小さい頭を撫で乍ら、『ひとつお世話いたしませうか、浩さん...
石川啄木 「葬列」
...眞晝を玉敷(たましき)の御苑(みその)にたたす君なれば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...』『苑(その)には...
薄田淳介 「白羊宮」
...餅をのせ自転車で新宿御苑の塀に添うた片側路を雪を蹴って走るうち...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...マラルメやルレエヌの關係してゐた La Basoche,ルハアレン一派の La Jeune Belgique, そのほか La Semaine, Le Type. いづれも異國の藝苑に咲いた眞紅の薔薇...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...四谷新宿辺では○御苑外(ぎょえんそと)の上水堀○千駄ヶ谷水車ありし細流...
永井荷風 「葛飾土産」
...私たちは既に破壊されてしまった有馬の旧苑に対して痛嘆するのではない...
永井荷風 「日和下駄」
...栄さんが新村出の『辞苑』をおくりものしてくれました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...獣苑(じゅうえん)の傍らに出でたり...
森鴎外 「舞姫」
...家屋の周辺に附属した苑地(えんち)は用途も少なく...
柳田國男 「垣内の話」
...以前も苑地(えんち)に栽(う)えるまでの必要はなくても...
柳田国男 「木綿以前の事」
...可憐な、そしてまだ無邪気な愛娘のすがたを、苑に見ると、彼はまた気が変って、「……いや...
吉川英治 「三国志」
...帝はやがて董承を伴って、殿廊を渡られ、御苑を逍遥して、なお、洛陽から長安、この許昌(きょしょう)と、三度も都を遷(うつ)したあいだの艱難を何かと語られて、「思うに、いくたびか、存亡の淵を経ながらも、今日なお、国家の宗廟(そうびょう)が保たれていることは、ひとえに、御身のような忠節な臣のあるおかげだ」と、しみじみいわれた...
吉川英治 「三国志」
...鬱蒼(うっそう)たる宮苑(その頃二十余万坪)の森は...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府に都合のよい古苑(こえん)と古池(ふるいけ)にはしておらぬぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...泉石(せんせき)見事な庭苑(ていえん)の彼方で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鹿野苑(ろくやおん)の幻想をここに実現しようとした人のこころもちが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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