...伯母やお苑さんと随分夜更くるまで語り合つて...
石川啄木 「葬列」
...この神苑の花が洛中(らくちゅう)に於(お)ける最も美しい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「何も不足はないけれど」ト「アクーリナ」は両手を顔へ苑てて...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...苑雪次郎と称して...
直木三十五 「死までを語る」
...小石川なる水戸の館第(かんてい)も今日われわれの見る如く陸軍の所轄(しょかつ)となり名高き庭苑も追々に踏み荒されて行く...
永井荷風 「日和下駄」
...割愛しましょう」野山の花が名門の苑(その)に移し植えられたからといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...今美貌成就せる少女ありて現に苑内にありという...
南方熊楠 「十二支考」
...蓮花池在二洪苑中一...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...南の方は御苑があって片側道に等しい...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...或る対校野球試合が外苑グランドであった...
「一本の花」
...『新女苑』という女の雑誌に諸名流と門というのが出ています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それから信濃町へおりて外苑をずっと歩いて墓参いたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小説を二つはがんばったでしょう?『新女苑』のは杉子という女主人公で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...西京の魚の棚のことは『古事類苑』の商業の部にも詳しく出ていたかと思う...
柳田國男 「地名の研究」
...一鞭(むち)して広苑(ひろにわ)の芝生を奔(はし)らすこと三遭(そう)...
吉川英治 「三国志」
...内苑の篝(かがり)はチロチロ衰えかけ...
吉川英治 「私本太平記」
...不躾(ぶたしな)みでござります」「苑(にわ)を見たか」「拝見いたしました」「どう思う」「小さいと存じました」「小さい?」「きれいではありますが...
吉川英治 「新書太閤記」
...北苑を見やれば、加茂の川岸まで、薔薇園(しょうびえん)の広芝に明るい陽がほかほかしていた...
吉川英治 「源頼朝」
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