...――東の花苑(はなぞの)花を踏みて...
石川啄木 「閑天地」
...芸苑のあらゆる方面に鬱勃(うつぼつ)たる新興精神が瀰(ひろが)っていた...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...この神苑の花が洛中(らくちゅう)に於(お)ける最も美しい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...同時村瀬栲亭が藝苑日渉に國號を論じたる條ありて...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...その眼には豊富なるうるみを持った神苑動物の野生的群遊を...
中里介山 「大菩薩峠」
...(昭和十六年十一月〜十七年一月「新女苑」)...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...首里の西南部にある尚家の南苑識名園を拜見することが出來た...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...そのほかに二つの内苑があります...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...尾瀬沼は他に例のない紅葉と草色の紅黄を取り交ぜて大自然の神苑であるというてよろしいと思う...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...復興遂に成らずとつたへらるる花巷焦土のそこかしこは大正震禍直前の見番草創当時の大武蔵野の景色にかへつて待合料亭のセメント造りの築山のあとそこかしこに、叢り乱れる昼顔、夕顔、黎、芒、赤飯草、毒だみ、紫苑、金鳳花、ほか何や彼や、早やヂヂと地虫さへ啼き出してゐて、嘗ての真夏を額に汗して女房や娘がルムバ教へたりし所作舞台のあたりには英泉国芳の蝙蝠群飛び、時しもあれや東の方、西瓜のいろに弦月がのぼらう...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...『説苑』七に楊朱(ようしゅ)が梁王に見(まみ)えて...
南方熊楠 「十二支考」
...私が外苑や銀座を御案内したら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...蔵経書院蔵に収められてゐる慧苑の華厳経音義...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...法諡寂苑院(じやくをんゐん)淨譽玄清居士である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...この南苑の客館を提供し...
吉川英治 「三国志」
...南苑に梨花(りか)が咲いて...
吉川英治 「三国志」
...相府の苑(にわ)にひき出した武士獄卒たちは...
吉川英治 「三国志」
...神泉苑の宮御所のほうへ馬にムチ打って飛んで行くのがしきりに見られ出していた...
吉川英治 「私本太平記」
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