「小さい」の意味
規模や大きさがわずか
小説での「小さい」の使い方
...取つて來た材料を話して野村が商況――と云つても小さい町だから十行二十行位いのものだが――を書くことにしてあつたのだ...
石川啄木 「病院の窓」
...部屋は小さい...
海野十三 「大空魔艦」
...麻布の本邸の一部に画室をかねた小さい家を建ててもらって...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...可笑しいほど小さい人間が鳥のやうに...
千家元麿 「自分は見た」
...小さい仮名は、虱(しらみ)みたい...
太宰治 「皮膚と心」
...悧巧だと云つても小さい獣に過ぎないものが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...まだ小さい時分に何かしら同じような音響のする場所でたびたびひどい目に遇った経験の記憶が...
寺田寅彦 「柿の種」
...稲荷を祭つた小さい山の...
中原中也 「分らないもの」
...古雑誌だの反故(ほご)だののうず高くつまれた小さい机の上で『西遊記』に魂をうばわれて...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...粘土の成分である長石という鉱物のきわめて小さい結晶と全く同じような形のものもあり...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...小さい柩(ひつぎ)を拵(こし)らえて...
夏目漱石 「門」
...探し探しして来たのだと云って小さい風呂敷包みをふりわけにかついで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...持って生まれた馬鹿力と、糞度胸と、小さいときから、ターザンのように、山から山、木から木を飛びまわった敏捷さと、いくらか囓(かじ)った柔道と、草角力の大関までのぼったことのある、四十八手の裏表と――悲しみに似た、いいようもない憤りに駆りたてられて、金五郎は、ぶっつかる敵を、片はしから、甲板に転がした...
火野葦平 「花と龍」
...まるい輪廓のぼっとした、目と鼻の小さい、赭黒(あかぐろ)い顔...
水野葉舟 「遠野へ」
...小さい子供に憑(のりうつ)って来て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なお一段とよく分らないのは何故小さい弟が自分だけに逢いにくるのかが...
室生犀星 「童話」
...これまで小さい時から一日も別れていたことのない父親を...
森鴎外 「雁」
...むしろ愍(あわ)れむべき小さい存在でしかない...
吉川英治 「三国志」
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