...すずしの下簾(したすだれ)が...
芥川龍之介 「偸盗」
...雨が横さまに簾のようになってそそいだ...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...もっと細かく規則正しい簾(すだれ)のような縞目が見える...
寺田寅彦 「浅草紙」
...葭簾(よしず)の外へ...
直木三十五 「南国太平記」
...簾(すだれ)を動かす朝(あした)の風...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...以前は紺と白の染分の暖簾の「たつた屋」と書いたのが軒に垂れてゐたといふ...
野上豐一郎 「桂離宮」
...親分に御挨拶するんだよ」「おい」花色の暖簾(のれん)の奥から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青い簾(すだれ)が白房で半ば捲上(まきあ)げられ...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...簾戸(すど)があいて...
林不忘 「あの顔」
...暖簾(のれん)をはずして...
穂積陳重 「法窓夜話」
...あちらこちらの御簾(みす)のきわによって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...生絹は昔懐かしい町々を簾のあいから眺めた...
室生犀星 「荻吹く歌」
...簾幕深邃...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...廊の簾(す)の外へ...
吉川英治 「私本太平記」
...鼓手(こしゅ)、邏卒(らそつ)、馬簾(ばれん)、軍監(ぐんかん)、乗り換え馬――小荷駄、物見、大荷駄(おおにだ)など、無慮七千五百騎ばかり、見る者をして頼もしさを抱かせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼女はそこの暖簾(のれん)から往来へ出て来た...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...暖簾(のれん)の外から...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...初めてだが」「登楼(あが)ってみれば分るこってさ」今出て来たばかりの暖簾(のれん)の内へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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