...暖簾(のれん)の色...
芥川龍之介 「枯野抄」
...大雅や秋成のやうな暖簾の玄関は手数(てかず)が要らないで可(い)い...
薄田泣菫 「茶話」
...同じ様な事あり畢竟(ひっきょう)何故(なにゆえ)とも分明(わか)らねど世間に知れれば当楼(このうち)の暖簾(のれん)に疵(きず)が付(つく)べし...
関根黙庵 「枯尾花」
...ちょうど「どじょう飯田」と書いた黒い暖簾(のれん)をくぐって出てきたところだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...土間の突きあたりに吊(つ)ってある屋号を染め抜いた紺暖簾(のれん)...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...盆栽(ぼんさい)を並(なら)べた窓の外(そと)の往来(わうらい)には簾越(すだれご)しに下駄(げた)の音職人(しよくにん)の鼻唄(はなうた)人の話声(はなしごゑ)がにぎやかに聞(きこ)え出す...
永井荷風 「すみだ川」
...簾(すだれ)一重の隣りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御簾中(ごれんちゆう)樣御用人島五六郎樣用人川前市助と申すもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...店の暖簾(のれん)は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御拜十餘分で御簾の外に立ち出でさせられ更に正面して拜一拜...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...ふつと簾(すだれ)ごしに外を覗いてゐる...
林芙美子 「多摩川」
...さっきの橘(たちばな)の花の匂はそちらから頭の君が簾(みす)の近くまで持ち込んで来たのにちがいなかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...後向にて大股に暖簾口(のれんぐち)に入る...
三木竹二 「いがみの権太」
...私も医師並みに御簾(みす)の中へお呼びいただいてもいいわけでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉簾を跳ね上げた...
横光利一 「日輪」
...商売は?」「蓆(むしろ)や簾(すだれ)を作っています」「じゃあ...
吉川英治 「三国志」
...深宮の破簾(はれん)...
吉川英治 「三国志」
...軒並(のきなみ)の水引暖簾(のれん)に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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