...この簡潔な一句の中に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...簡潔なのがいいぞ...
海野十三 「地球発狂事件」
...従つて簡潔な鮮明なもの...
太宰治 「富嶽百景」
...あのすぐれた簡潔な筆致は...
田山録弥 「正宗君について」
...言語が聞き取れないために簡潔な筋のはこびが不明瞭(ふめいりょう)になる場所のあるのは惜しい...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...前から一々準備したようによく整った簡潔な文句を...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...私は簡潔な返事をした...
豊島与志雄 「運命のままに」
...なるべく簡潔な筆づかいの小説を書き始めたところへ...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...その説明としては「吾人の空間の骨骼(こっかく)は光線である」というこの本の中の言葉ほど簡潔な説明は...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...稲妻(いなずま)のように簡潔な閃(ひらめき)を自分の胸に投げ込んだ...
夏目漱石 「行人」
...簡潔な言葉で挨拶した...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そしてさういふ簡潔な文章に依る描寫は...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...* プルウストのなげやりな混雜した文體は私の簡潔な文體への好みを困らせる...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...勿論、もつと簡潔な、もつと充實した、そしてまたもつとゴチック式な言ひ方だつた...
堀辰雄 「日時計の天使」
...簡潔な権威ある言葉で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...日記は簡潔なのがふつう面白い...
三木清 「日記と自叙伝」
...」宣言の簡潔な力強い文章のなかに...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...一切を簡潔な単純な数少き線において示し去った...
柳宗悦 「民藝四十年」
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