...この簡潔な一句の中に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...極めて簡潔な文字である...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...不埒至極の者共であると思う」と簡潔な一語に満腔の憤懣をもらしたのち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...簡潔な言葉の中に無限の人情の世界を現出させ少しもあせらずに單調に落着いて然し不思議な波瀾を生んでゆく數奇な運命を卷き起す筆の魔力には感嘆する日本人の書いたものはこんなものに比べると實に貧しい...
千家元麿 「自分は見た」
...この簡潔な母の一言は彼を動かすに十分であった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その時のタムソンの演説はさすがにレーリー一代の仕事に対する簡潔な摘要とも見られるものである...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...ごく簡潔な警告文で...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...芸術のうちでもっとも完全なもっとも簡潔なもっとも充実したものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その説明としては「吾人の空間の骨骼(こっかく)は光線である」というこの本の中の言葉ほど簡潔な説明は...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...稲妻(いなずま)のように簡潔な閃(ひらめき)を自分の胸に投げ込んだ...
夏目漱石 「行人」
...諸対象の継続した存在の簡潔な想定は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...* プルウストのなげやりな混雜した文體は私の簡潔な文體への好みを困らせる...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...簡潔な権威ある言葉で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...博士は簡潔な寡黙な態度で患者たちを――自分で法則を立ててそれを守るにはあまり弱すぎるところから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...日記は簡潔なのがふつう面白い...
三木清 「日記と自叙伝」
...われ簡潔ならんとして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...素朴な・簡潔な・含蓄のあるガスコーニュ弁がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...美しさは簡潔なものと...
柳宗悦 「樺細工の道」
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