...不埒至極の者共であると思う」と簡潔な一語に満腔の憤懣をもらしたのち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...簡潔な言葉の中に無限の人情の世界を現出させ少しもあせらずに單調に落着いて然し不思議な波瀾を生んでゆく數奇な運命を卷き起す筆の魔力には感嘆する日本人の書いたものはこんなものに比べると實に貧しい...
千家元麿 「自分は見た」
...**Basic English, p. 49.6. 慣用句Basic の慣用句とは思想感情の表現を圓滑に且つ簡潔ならしめる爲に...
高田力 「ベーシック英語」
...私は出来れば日本女性の簡潔な...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...従つて簡潔な鮮明なもの...
太宰治 「富嶽百景」
...言語が聞き取れないために簡潔な筋のはこびが不明瞭(ふめいりょう)になる場所のあるのは惜しい...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...* この一節に就いては坂本三善氏の簡潔なスケッチがある(「日本主義思想の露漲」――『唯物論研究』一九三四年四月号)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...如何に複雑な理論も簡潔な説得力を持つものだということを...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...簡潔な言葉で挨拶した...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あの有名な無神論者(スピノザ)の原理についての以上の簡潔な説明は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...* プルウストのなげやりな混雜した文體は私の簡潔な文體への好みを困らせる...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...前の詩集とは見ちがへるほど簡潔な手法で...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...勿論、もつと簡潔な、もつと充實した、そしてまたもつとゴチック式な言ひ方だつた...
堀辰雄 「日時計の天使」
...簡潔な内容だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...日記は簡潔なのがふつう面白い...
三木清 「日記と自叙伝」
...素朴な・簡潔な・含蓄のあるガスコーニュ弁がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一切を簡潔な単純な数少き線において示し去った...
柳宗悦 「民藝四十年」
...斯(か)う云ふ事に簡潔なのが何(ど)れ丈(だけ)便利で且(か)つ経済的だか知れない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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