...海外の学を研究する者簇出(ぞくしゅつ)し...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...小枝四方に簇出す...
大町桂月 「梅の吉野村」
...春になつて粟粒を固めた袋のやうな花の簇出(そうしゆつ)したのを見て驚いたのは...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...烏は羽搏いて他の簇出してゐる棕梠の葉の間から大空へ逃げて行かうとする処であつた...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...田岡嶺雲などといふ大学派の才人を簇出して高い気焔を挙げた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...細かい花は通例沢山に簇出(そうしゅつ)しているような気がする...
寺田寅彦 「高原」
...流言飛語の類が簇出したと云われていることを注意しよう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...物理学・物化学・生理学・心理学・等に於ける新しい卓越した理論の簇出である...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...即ち実に多くの新奇な流派が簇出したのであつて...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...十九世期の大家簇出の後をうけて...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...後から後から新しい主義主張が簇出しつつあることも事実である...
中原中也 「近頃芸術の不振を論ず」
...武者絵の一勇斎国芳(いちゆうさいくによし)と名人上手簇出(ぞくしゅつ)の勢(いきおい)に駆られて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...柔道の話が簇出(ぞくしゅつ)した...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...設備の不十分な下請け工場の簇出と不熟練工の圧倒的多数という条件は...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...京都に簇出(そうしゅつ)した浪人くずれの無頼者(ならずもの)の一団である...
吉川英治 「剣の四君子」
...ここの味方内から離反者が簇出(ぞくしゅつ)したばかりでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...野望を過(あやま)って身を亡ぼす者が簇出(ぞくしゅつ)する理由もある...
吉川英治 「新書太閤記」
...十三世紀が終ると共に突如としてイタリアには個性的人物が簇出し始める...
和辻哲郎 「鎖国」
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