...私は何故かしら畏友荷風君に温良貞淑な良家の處女を娶らしたいと願つて居たので...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...そしてかねて烏啼が的矢に娶(めあ)わせたいと思っている養女のお志万と...
海野十三 「奇賊悲願」
...河俣(かはまた)の稻依(いなより)毘賣に娶ひて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...また日向(ひむか)の泉(いづみ)の長(なが)比賣に娶ひて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...また迦具漏(かぐろ)比賣に娶ひて生みませる御子...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...妻を娶(めと)つたが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...遂にメネラーオスの娶るところとなつた...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...――父の娶りたるおのが繼母の族人を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この六月私は妻を娶った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...世間ではそれを清次郎に娶合(めあわ)せることとばかり思い込んでおりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武子さんを娶(めと)る前になったのだった...
長谷川時雨 「九条武子」
...宗家を嗣いだ聿庵は此年戸田氏を娶つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...妻を娶り、妻がそこにいる、というだけで安心し、それ以上に気持がすすまなかった...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...娘の千草を娶(めと)って戴きたいのです」こんどは伊兵衛は首を傾(かし)げた...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...拙者と月江殿をお娶合(めあわ)せ下さること...
吉川英治 「江戸三国志」
...赤橋殿の妹君(いもぎみ)を娶(むか)え...
吉川英治 「私本太平記」
...嫁娶(よめと)りの故実(こじつ)にやかましい老人も中にはいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...娶(も)たせにゃいかんで」「あるがの……よい娘が」と...
吉川英治 「松のや露八」
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