...その又早桶を葭簀(よしず)に包んだ上...
芥川龍之介 「本所両国」
...巌竃(いわかまど)の簀(す)の中を...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...簀子(すのこ)がしいてあり...
梅崎春生 「幻化」
...簀子をその上に横たえて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...三津の生簀(いけす)で居士と碧梧桐君と三人で飯を食うた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...彼が西の対屋(たいのや)の簀子(すのこ)のところで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...其傍の葭簀張(よしずばり)には...
田山花袋 「朝」
...そのベラを生簀(いけす)にいれて出かけるのだ...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...簀子(すのこ)の上(うへ)へ叩(たゝ)き伏(ふ)せて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...簀巻(すま)きにされるかと思った...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...両国(りょうごく)の川下(かわしも)には葭簀張(よしずばり)の水練場(すいれんば)が四...
永井荷風 「向島」
...葭簀(よしず)と蓆(むしろ)っ張(ぱ)りではあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...遂(しまひ)に彼(かれ)は後(うしろ)から燒(や)けた竹(たけ)を伐(き)つて來(き)て簀(す)の子(こ)のやうに横(よこた)へて低(ひく)い床(ゆか)を造(つく)つた...
長塚節 「土」
...昼間は海に入る人の着物を預かる葭簀張(よしずばり)の茶店の中にかけ込んだ...
水上滝太郎 「九月一日」
...巖壁に穿たれた夥しい生簀の水に...
宮本百合子 「黒い驢馬と白い山羊」
...あげ底に細い竹が薄く簀のように作りつけになっていました...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...もう簀掻莚(すがきむしろ)のうえへどやどや上がりこんで坐っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...煮込屋の葭簀(よしず)に躓(つまず)いて...
吉川英治 「松のや露八」
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