...空しき蘆簀張(よしずばり)の掛茶屋が...
泉鏡花 「薄紅梅」
...実に沼の葭を刈って来て簀の子編みにしたものを貼りつけ...
犬田卯 「瘤」
...昨年の春易簀(えきさく)した杉浦天台道士もまた寄書家の一人であったが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...この三山も今では易簀(えきさく)してしまったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その船の中の竹簀(すのこ)に塗つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...三津の生簀(いけす)で居士と碧梧桐君と三人で飯を食うた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...そこで簀子だけは取り替えて青くなっているというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...一つ一つの生簀には清水が流れて水底には緑の藻(も)がそよぎ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...テラスの葭簀張(よしずばり)の下へ出て見たが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...厳師森夫子は千朶山房(せんださんぼう)に簀(さく)を易(こ)えたまい又莫逆の友九穂井上君は飄然として道山に帰りぬ...
永井荷風 「「麻布襍記」叙」
...妙見寺(めうけんじ)の門前に葭簀(よしず)を張つた休茶屋(やすみぢやゝ)へと...
永井荷風 「すみだ川」
...自分の膳(ぜん)の上(うへ)に簀垂(すだれ)が掛(か)けて...
夏目漱石 「それから」
...芝生の行き当りに葭簀掛(よしずが)けの踊舞台(おどりぶたい)があって...
夏目漱石 「野分」
...簀(す)の子のたたずまい...
室生犀星 「津の国人」
...池の周囲に三カ所の葭簀(よしず)張りの桟敷を設け...
山本笑月 「明治世相百話」
...福岡の簀子町(すのこまち)という処に京染悉皆屋(きょうぞめしっかいや)の小店を開いていた渡り者のGという三十男を引っ張って来て間に合わせる事になったが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そこの簀(す)の目(め)に...
吉川英治 「剣難女難」
...簀戸(すど)の腰板に...
吉川英治 「松のや露八」
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