...葦簀張(よしずばり)がぼんやりして...
泉鏡花 「悪獣篇」
...葦簀(よしず)の外へまた一人...
泉鏡花 「悪獣篇」
...この三山も今では易簀(えきさく)してしまったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...夏木あり之(これ)を頼(たよ)りに葭簀(よしず)茶屋六月十七日 物芽会...
高浜虚子 「六百句」
...伝蔵は竹の簀子を敷いた縁側にあがって...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...テラスの葭簀張(よしずばり)の下へ出て見たが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その中で仁木は嘯くように葦簀張の天井を仰ぎ...
豊島与志雄 「水甕」
...往来(おうらい)を狭(せば)むるほどに立連(たちつらな)った葭簀張(よしずばり)の掛茶屋(かけぢゃや)...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...大きな葭簀掛(よしずが)けの小屋を...
夏目漱石 「三四郎」
...逸散(いっさん)にホテルの葭簀(よしず)小屋まで駆足を続けた...
水上滝太郎 「九月一日」
...両側は隙間なく葭簀(よしず)張りの売店...
山本笑月 「明治世相百話」
...三十年頃から水質の変化に大川の生簀も引き揚げ...
山本笑月 「明治世相百話」
...あの邊にゐた葭簀張の親爺とか非常に澤山のものが見てゐるのである...
吉川英治 「折々の記」
...簀戸(すど)の向うに透(す)いてみえた姿は...
吉川英治 「剣難女難」
...あやうくそとの葭簀(よしず)につまずきかけたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...簀(す)の子(縁)の端に腰かけた...
吉川英治 「平の将門」
...焦土の生計として上野の山に葭簀を持ち牛飯を売る...
吉川英治 「年譜」
...長い簀子縁(すのこえん)を...
吉川英治 「源頼朝」
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