...「また葭簀の壁の学校こしらえて一と儲けする気か知れねえが...
犬田卯 「瘤」
...その簀の一端をあげて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一番親しくしたは二葉亭の易簀(えきさく)当時暹羅(シャム)公使をしていた西源四郎と陸軍大尉で早世した永見松太郎の二人であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...簀子(すのこ)がしいてあり...
梅崎春生 「幻化」
...葭簀(よしず)張りの茶店があって...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...これに透間(すきま)なく竹簀(たけす)をわたして墻(かき)のごとくになし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...簀子(すのこ)の上(うへ)へ叩(たゝ)き伏(ふ)せて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その中で仁木は嘯くように葦簀張の天井を仰ぎ...
豊島与志雄 「水甕」
...溝際には塀とも目かくしともつかぬ板と葭簀とが立ててあって...
永井荷風 「寺じまの記」
...もう半分ほど葭簀(よしず)の外に出て往来を眺(なが)めていた...
夏目漱石 「坑夫」
...舞台を右へ半町ばかりくると葭簀(よしず)の囲いをして...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...岩と岩の間へ葦簀を張って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...がつしりした葭簀張で建てられ...
正岡容 「根津遊草」
...夏の夜店の植木屋の葭簀ばりのそばで青々と細葉をしげらせたその鉢植を買ったとき...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...葭簀の奥をのぞくと廻り舞台の庇はじなどが見え...
宮本百合子 「菊人形」
...雨のふる日は納屋にはいって竹の簀子(すのこ)を編もうとか...
室生犀星 「生涯の垣根」
...簀(す)の子(こ)(縁)に垂るる卯の花の朝露...
吉川英治 「私本太平記」
...葭簀(よしず)を張っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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